『花のお江戸の法界坊』
監督:久松静児
脚本:小国英雄
出演:フランキー堺 岡田茉莉子 淡路恵子 榊ひろみ 榎本健一 三木のり平 有島一郎 伴淳三郎 田崎潤
1965年
東京映画
95分
カラー
法界坊は、江戸浅草観音の境内で物乞いをして生計を立てる陽気な人気者。しかし、不景気のせいで、いつしか本所のハキダメ長屋の住人に。そんなある日、法界坊が、悪人から少女を救い長屋にかくまったために大騒動が持ちあがる。フランキー堺と伴淳の掛け合いが絶妙な爆笑人情時代喜劇。
『花のお江戸の法界坊』を見る。
歌舞伎『法界坊』とはずいぶんと筋書きが違う。
しかし映画『花のお江戸の法界坊』は初っぱなからこれでもかこれでもかと歌舞伎の有名な演目を二桁はつなぎあわせてられており、面白くてならない。
伴淳三郎さんの地獄耳の聞こえる時と聞こえないとの台詞の間は絶妙。
三木のり平さんと榎本健一さんは出てこられるだけでもニンマリと笑ってします。味付け海苔か花らっきょうが食べたくなってきた。
フランキー堺さんは濃い演技だがぬくところはぬかれて、やはり上手い俳優さんだったのだと今回も思った。フランキー堺さんの映画はニ、三度見たが、いずれも大笑いさせていただいた。
田崎潤さんが出演されていた。重厚なお顔立ちと演技なのに、喜劇。このアンバランスは結構癖になりそう。田崎潤さんはこういった役にも多く出ておられるのだろうか?
昔の映画はなぞだらけ☆
古い映画を見ていると目鼻立ちのしっかりした女優さんたちが多く、それぞれ個性的で美しいなと感じる方が多い。