『ギリシア神話』29 ヘーラクレース十二功業 「ヒュドラーのレルネー(水蛇)退治」 ヘーラクレースはヒュドラー(水蛇)の頭の付け根を焼き、新しい頭が生えるのを止めた。
『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書)によれば、
ヘーラクレース十二功業の「レルネーのヒュドラー(水蛇)退治」について、次のように書かれている。
ヘーラクレースの力を確かめるため、大蛇(水蛇)を、へーラーが飼いならした。
レルネーの野、泉のそばに住む。
ヒュドラー(水蛇)は、平野に出て家畜や土地を荒らす。
ヒュドラー(水蛇)は、
強大な体
頭:普通、九つの頭を持っていることになっている。
頭:人によって、5〜100まで、色々と人によって数が違う。
頭:人間の頭の場合もある。
不死
ヘーラクレースは火の弓を持って、ヒュドラー(水蛇)を洞窟に追い詰める。
棍棒で頭を打ったが、一つを打つと、二つの頭が生えてくる。
へーラーは大蟹のカルキノスに助けを遣わし、カニは爪でヘーラクレースの足を挟んだ。
ヘーラクレースはカニを殺し、森に火を放つ。
ヘーラクレースはヒュドラー(水蛇)の頭の付け根を焼き、新しい頭が生えるのを止めた。
ヘーラクレースはヒュドラー(水蛇)の不死であり頭を切り落とし、地中に埋める。
ヘーラクレースはヒュドラー(水蛇)のの身体を引き裂く。
ヘーラクレースはヒュドラー(水蛇)の胆汁に矢をしたして毒矢を作る。
上の話は、『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書)ヘーラクレース十二功業 「ヒュドラーのレルネー(水蛇)退治」によるもので、話によって色々な展開を見せる。
その一例として、ウィキペディアによる ヒュドラーのレルネーでは、また話は違った展開を見せている。
ヒュドラーのレルネー
ヒュドラーは、レルネーの沼に住み、9つの(百とも言われる)頭を持った水蛇である。
触れただけで生きとし生けるものを絶命させる世界最強の猛毒を有していた。
ヘーラクレースはヒュドラーの吐く毒気にやられないように口と鼻を布で覆いながら戦わねばならなかった。
ヘーラクレースは始め、鉄の鎌でヒュドラーの首を切っていったが、切った後からさらに2つの首が生えてきて収拾がつかない。
しかも頭のひとつは不死だった。
従者のイオラオス(双子の兄弟イピクレスの子)がヒュドラーの傷口を松明の炎で焼いて新しい首が生えるのを妨げてヘーラクレースを助けた。
最後に残った不死の頭は岩の下に埋め、見事ヒュドラーを退治した。
そしてヒュドラーはうみへび座となった。
また、この戦いで、ヘーラーがヒュドラーに加勢させるべく送り込んだ巨大な化け蟹を、ヘーラクレースはあっさり踏みつぶしてしまった。
この蟹がその後かに座となった。
エウリュステウスは、従者から助けられたことを口実にして、功績を無効としたため、功業が1つ増えることになった。
またヘーラクレースはヒュドラーの猛毒を矢に塗って使うようになった。 (ウィキペディア)
十二功業(十二の功業)
ネメアーの獅子
レルネーのヒュドラー
ケリュネイアの鹿
エリュマントスの猪
アウゲイアースの家畜小屋
ステュムパーリデスの鳥
クレータの牡牛
ディオメーデースの人喰い馬
アマゾーンの女王の腰帯
ゲーリュオーンの牛
ヘスペリデスの黄金の林檎
地獄の番犬ケルベロス
十二功業 十二の功業とは
ギリシャ神話の英雄ヘラクレス(Heracles)が自身の妻子などを殺してしまった罪を贖うため、アポロン(Apollon)に神託を仰いだ結果として行った12の困難な業のこと。
エリュマントスの猪やケルベロスの捕獲などが有名である。
本来神託で命じられたのは「10の功業」であったが、2つが認められなかったために12の功業となった。
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ヘーラクレスの誕生
キタイローン山の猪狩り
オルコメスの征服
狂えるヘーラクレス
十二功業
十二功業後の遠征
オムパレー
トロイエー遠征
アウゲイアース王征服
ピュロス攻略
ヒッポコオーン征服
デーイナネイラ求婚
ネッソス退治
ドリュオプス人及びラピテース人の戦い
ペレルガ(副功業)
ケンタロス退治
エウリュティオーン退治
キュウノス、アンタイオス、プーシーリス退治
エーマティオン退治
プロネーテウスの解放
リュカーオーン退治
オイカリア攻めとヘラクレースの死
オイカリア攻めとヘラクレースの後裔
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通常、12神の神々は
ゼウス
ゼウスの妻ヘーラー
ゼウスの娘アテーナー
アポローン
アプロディーテー
アレース
アルテミス
デーメーテール
ヘーパイストス
ヘルメース
ポセイドーン
ヘスティアー
『ギリシア神話』 高津春繁著 岩波新書 参考
ウィキペディア 参考
『ギリシア神話』1 オレステース 『ギリシア神話』2 アガメムノーン 『ギリシア神話』3 カッサンドラーの悲鳴 クリュタイムネーストラー 『ギリシア神話』4 生贄としての悲惨な最後を迎える イーピゲネイア 『ギリシア神話』5 『エーレービクトラー』(エウリービーデース著) 『ギリシア神話』6 『神統記』(ヘーシオドス著) ゼウスの運命を予言し、島の洞窟でこっそりと産み育てた。 『ギリシア神話』7 ゼウス メーティス 『ギリシア神話』8 デーメーテールとペルセポネー 柘榴 『ギリシア神話』9 ポセイドン 『ギリシア神話』10 アテーナ(アテーナー) ミュケーナイ時代 ミノア文明 オリュンポス十二神 『ギリシア神話』11 アポローン アポローンの愛した美少年の血からは、ヒヤシンスがの花が咲きでた。 『ギリシア神話』12 ヘーパイストス (鍛治、火山の神 /ブ男、道化師) 『ギリシア神話』13 アレース (戦いの神、凶暴、無計画 知性に関する無思慮な暴力の敗北を語ったものは多い) 『ギリシア神話』14 ヘルメース(ゼウスの末子。幸運、商売、盗み、賭博、競技の神。) 『ギリシア神話』15 ヘーリオス(太陽神) セレーネー(月神:太陽神の姉妹) 『ギリシア神話』16 ギガントマギー(濃い髭などを生やし、下半身は鱗で覆われている。) 『ギリシア神話』17 テュポーン(または、テュポエウス) (テュポーンの全身には羽が生え、頭と髭からは乱髪がなびき、眼から火を放った。) この話は舞台を想像しながら読んだ。 『ギリシア神話』18 アローアダィ (山の上に行き、山々を重ね、天に登って神々と戦かおうとする。海で山を埋め、陸を海に変えようとした。) 『ギリシア神話』19 プロメーティスと人間の誕生 (好奇心で壺を開けると、鍋が飛び散った。「希望」という鍋だけが留まった。) 『ギリシア神話』20 古代ギリシアの英雄伝説 (諸家の系譜を系統立てて扱ったものと、一人の英雄を中心として多くの人物が次々にあわられる物語) 『ギリシア神話』21 「ペルセウス物語」(若い牡牛の姿に変えられた事もある美しいイーオーは、エジプト王と結婚し、ゼウスとの間の子も王となった。) 『ギリシア神話』22 ベレロポーン(又は、ペレロポンテーヌ) (メドゥーサを退治 神馬ペーガソスに乗る 怪獣キマイラ退治) 『ギリシア神話』23 クリオシオス ダナエー ゼウス ペルセウス ゴルゴーン アテーナー女王 ヘルメース グライアイ(老婆たち) ニンフ アンドロメーダー セリーポス 『ギリシア神話』24 ヘーラクレスの誕生 (ヘーラクレスの名は、「ヘーラ女神の栄え」という意味。) 『ギリシア神話』25 ヘーラクレス (『ギリシア神話』(岩波新書)ヘーラクレスの項目を書き出す。) 『ギリシア神話』26 ヘーラクレス (十二功業 十二の功業) 『ギリシア神話』27 十二功業、十二の功業(ヘーラクレス)とは 『ギリシア神話』28 ヘーラクレス十二功業の「ネメアーの獅子」 ヘラクレースは棍棒を振りかざして、獅子を追った。 『ギリシア神話』29 ヘーラクレース十二功業 「ヒュドラーのレルネー(水蛇)退治」 ヘーラクレースはヒュドラー(水蛇)の頭の付け根を焼き、新しい頭が生えるのを止めた。