『ギリシア神話』19 プロメーティスと人間の誕生 (好奇心で壺を開けると、鍋が飛び散った。「希望」という鍋だけが留まった。)
『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書)には
プロメーティスと人間の誕生という項目が取り上げられている。
プロメーティスは、ティーターン親族の一人。
アイスキュロス『プロメーティス』のよれば、クロノスの一族を覆した。
プロメーティスは、母の予言に従い、ゼウスに尽くした。
プロメーティスは、人間を水と泥から創り出した。
プロメーティスは、獣のあらゆる能力を人間に与えた。
プロメーティスは、神々と人間の獣の分け前を決めようとした時、
一方は、肉と内臓
一方は、骨と脂肪
を布で包み、神々を騙して、ゼウスに選ばせたところ、
肉と内臓
を選び、人間は一番良い部分を得ることになる。
ゼウスは上の理由により、プロメーティスを恨むこととなる。
ゼウスがプロメーティスに火を与えない。
鍛冶場あるいは太陽神の火を盗んで隠し、持ち帰って人間に与えた。
ゼウスは、泥から地上最初の女 パンドーラー(あらゆる賜物を持っている女)を創らせた。
パンドーラー(あらゆる賜物を持っている女)は
美しい
優雅
魅力的
手芸に優れていた。
神々からの賜物を受け取ってはいけないという兄の忠告を忘れ、ヘルメースは、彼女パンドーラー(あらゆる賜物を持っている女))の美しさに惹かれ、妻にした。
パンドーラー(あらゆる賜物を持っている女)は天空から全ての鍋を閉じ込めた壺を持参した。
好奇心で壺を開けると、鍋が飛び散った。
パンドーラーが慌てて壺の蓋をしたので、「希望」という鍋だけが留まった。
パンドーラー(あらゆる賜物を持っている女)もついては話の中で、他にも多くのエピソードが展開されている。
通常、12神の神々は
ゼウス
ゼウスの妻ヘーラー
ゼウスの娘アテーナー
アポローン
アプロディーテー
アレース
アルテミス
デーメーテール
ヘーパイストス
ヘルメース
ポセイドーン
ヘスティアー
『ギリシア神話』 高津春繁著 岩波新書 参考
『ギリシア神話』1 オレステース 『ギリシア神話』2 アガメムノーン 『ギリシア神話』3 カッサンドラーの悲鳴 クリュタイムネーストラー 『ギリシア神話』4 生贄としての悲惨な最後を迎える イーピゲネイア 『ギリシア神話』5 『エーレービクトラー』(エウリービーデース著) 『ギリシア神話』6 『神統記』(ヘーシオドス著) ゼウスの運命を予言し、島の洞窟でこっそりと産み育てた。 『ギリシア神話』7 ゼウス メーティス 『ギリシア神話』8 デーメーテールとペルセポネー 柘榴 『ギリシア神話』9 ポセイドン 『ギリシア神話』10 アテーナ(アテーナー) ミュケーナイ時代 ミノア文明 オリュンポス十二神 『ギリシア神話』11 アポローン アポローンの愛した美少年の血からは、ヒヤシンスがの花が咲きでた。 『ギリシア神話』12 ヘーパイストス (鍛治、火山の神 /ブ男、道化師) 『ギリシア神話』13 アレース (戦いの神、凶暴、無計画 知性に関する無思慮な暴力の敗北を語ったものは多い) 『ギリシア神話』14 ヘルメース(ゼウスの末子。幸運、商売、盗み、賭博、競技の神。) 『ギリシア神話』15 ヘーリオス(太陽神) セレーネー(月神:太陽神の姉妹) 『ギリシア神話』16 ギガントマギー(濃い髭などを生やし、下半身は鱗で覆われている。) 『ギリシア神話』17 テュポーン(または、テュポエウス) (テュポーンの全身には羽が生え、頭と髭からは乱髪がなびき、眼から火を放った。) この話は舞台を想像しながら読んだ。 『ギリシア神話』18 アローアダィ (山の上に行き、山々を重ね、天に登って神々と戦かおうとする。海で山を埋め、陸を海に変えようとした。) 『ギリシア神話』19 プロメーティスと人間の誕生 (好奇心で壺を開けると、鍋が飛び散った。「希望」という鍋だけが留まった。)