写真は、伊勢
映画『Doctor Sleep ドクター・スリープ』マイク・フラナガン監督 2019 アメリカ
人間の受け取り方とは、こんなにも変わるものか!といった代表作。
以前見たときは、散々の評価であった映画『Doctor Sleep ドクター・スリープ』マイク・フラナガン監督 2019 アメリカ
なのに、今回、大型テレビで見ると、100点満点。
始まりから、色彩感覚豊かで、微に渡り細に渡り、事細かに色使いで表現されている。
床や屋敷に溶け込んだ子供の衣服、青系のジーンズですら、モノトーンの色調で表現され、青の三輪車は茶系と米寿の床を突き進む。
コンタクトがあるごとに青が現れ、話が進むと青い色調に変化。
一体感の青の世界(部屋)にろうそく型のシャンデリアのオレンジから始まり、赤みを少しづつ増やす。
部屋の椅子の布張りは真っ青で、男着用の青のスーツや首元や顔には指揮官豊かな、決してくどくない暖色が加わる。
そしていつしか画面全体は米寿、オレンジ、締めは赤みを帯びた、ファイアー。
ネタバレなし。色味を見ているだけでも話の筋書きが読み取れる、事細かに気遣いのある丁寧に作られた秀作。
この映画は、一度見たときは散々な評価であったが、二度目を見て素晴らしいと思った、私にとって異例の秀作。
この映画は、好きだな。
今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。
制作年/2019 制作国/アメリカ 内容時間(字幕版)/152分
監督 マイク・フラナガン 製作 ジョン・バーグ 製作 トレヴァー・メイシー 脚本 マイク・フラナガン 撮影 マイケル・フィモナリ 音楽 ザ・ニュートン・ブラザーズ
wowow公式HP より
人気作家S・キング自身が代表作の一つ、「シャイニング」の36年後に発表した続編小説を映画化した話題のホラー。大人になった超能力者ダニーは新たな惨劇に見舞われる。
“モダンホラーの帝王”とされるキングが活動初期に放ち、巨匠スタンリー・キューブリック監督が映画化したのも知られる小説「シャイニング」から36年後の2013年、キング自身が手掛けた続編小説を映画化したのが本作。前作では少年だったダニーは大人になったが、ある少女からのSOSを受け取る。
「ジェラルドのゲーム」のホラー職人M・フラナガン監督は、キューブリック監督の「シャイニング」から世界観を受け継ぎつつ、独自のホラー空間を構築した。ぜひ「シャイニング」を見てから本作を楽しんでみたい。
映画『Doctor Sleep ドクター・スリープ』マイク・フラナガン監督 2019 アメリカ