祇園祭 鷺舞 (八坂神社にて)
『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-9 【行列の後陣と見物の群衆】二七〜三十三紙 中央公論社 小松茂実編
【巻一 行列の後陣と見物の群衆】二七〜三十三紙
褐衣の舎人
褐衣(かちえ)
褐衣(かちえ)・褐襖(かちあお)は、日本古代から中世にかけて、地下武官や左右近衛の随身(ずいじん)、鷹匠が用いた上着で狩衣(かりぎぬ)の一つ、および武家装束。
舎人(とねり)《「との(殿)い(入)り」の音変化かという》
1 古代、天皇・皇族の身辺で御用を勤めた者。
2 律令制で、皇族や貴族に仕え、護衛・雑用に従事した下級官人。
内舎人・大宮人・東宮舎人・中宮舎人などがあり、貴族・下級官人の子弟などから選任した。大宮人
3 牛車 (ぎっしゃ) の牛飼いや乗馬の口取り。
4 宮内省式部職の判任名誉官。式典に関する雑務に当たった。宮内省式部職
式部職
① 宮内省の一部局。1884年(明治17)式部寮を改称して設置。宮中の祭典・礼式・交際・雅楽などをつかさどる。
② 宮内庁の一部局。皇室の儀式・交際・翻訳・狩猟・雅楽のことにあたる。 大路に面する家々の前には、門松が立てられている。 門松は今現在のように竹の三本に松や南天などを合わせて祀るのではなく、松の木そのものが地面に植えられている。 門松 松は冬でも青々とした常緑高木で新しい生命力の象徴となっている。 神様が宿ると思われてきた常磐木の中でも、松は「祀る」につながる樹木であることや、古来の中国でも生命力、不老長寿、繁栄の象徴とされてきた。一説には唐代にみられた正月に松の枝を門に飾る風習が平安時代に日本に伝わったという(ただし中国で正月に松を飾る地域は限られている)。
平安時代の宮中では「小松引き」という行事が行われた。
これは、初子の日に外出して松の小木を引き抜くという貴族の遊びで、持ち帰った「子の日の松」を長寿祈願のため愛好する習慣があり、門松はこれが変化したものと考えられている。
現在も関西の旧家などでは、「根引きの松」という玄関の両側に白い和紙で包み金赤の水引を掛けた根が付いたままの小松(松の折枝は略式)が飾られる。