化物和本草 14 十一丁表「六足(ろくそく)の駕(かご)」
山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門
化物和本草 3巻
山東京伝作 1761-1816
葛飾北斎画 1760-1849
版元 山口屋忠右衛門
寛政十 (1798)
18cm
黄表紙
読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー
化物和本草 十丁裏
「六足(ろくそく)の駕(かご)」 俗(ぞく)にさんまいといふ
古戦場(こせんじやう)を鐘懸松(かねかけまつ)に
博牧志(はくいつかし)を引(ひい)て曰、
みつぞゝのかわずよく
あたをぶくし
みつぞくのごとく
よくやくわんを
のすと、つまびらかに
のせたれど、
六足(ろくそく)のかどハ
いまだみざる
ところなり、
いたつてあしの
はやきものにて
あたかも ちうを
とぶがごとく
ひるハいでず
よるになると
くらやみに
かくれゐて
ハイかご
/\と
なく、
つねに
さかてをゑじ□□(欠け)とす、
あたかも ちうを
とぶがごとく
あたかも宙を飛ぶが如く