『通し狂言 當世流小栗判官(後編)』2011年 /『スーパー歌舞伎 新・三国志』1999年
『通し狂言 當世流小栗判官(後編)』
出演:市川亀治郎(四代目猿之助) 市川笑也 市川右近 市川猿弥 市川笑三郎 市川春猿 市川寿猿 坂東薪車 坂東竹三郎 中村獅童
2011年
88分
カラー
【出演】片岡愛之助 猿翁・猿之助・中車襲名記念特集〜市川猿之助の世界〜 衛星劇場が二ヶ月連続でお届けするスペシャル企画。 伯父三代目猿之助の当たり役三役に亀治郎(四代目猿之助)が初挑戦。 「三代猿之助四十八撰」の一つで数々の仕掛けを巧みに織り込んだ復活古典狂言。序幕は横山家の御家騒動を背景に小栗判官が馬術の腕を披露する。二幕目は漁師の浪七が照手姫の危難を救う場面。三幕目は判官、照手姫、お駒の三角関係から天馬に乗っての宙乗りが見せ場で、大詰は主要登場人物が顔を揃えての大団円となる。 伯父三代目猿之助が当たり役としてきた判官・浪七・お駒の三役に亀治郎(四代目猿之助)が初挑戦した話題の舞台をTV初放送でお届け。 (2011年/平成23年10月・新橋演舞場)
演目が『小栗判官』とあって興味あり。
実は図書館より『小栗判官と照手姫』をお借りしていたので、演目『小栗判官云々』に興味あり。
『通し狂言 當世流小栗判官(前編)』は見そびれたが、『通し狂言 當世流小栗判官(後編)』を見る。
前半は見ていないが、絵巻の『小栗判官と照手姫』とは、かなり違うようだ。
絵巻の『小栗判官と照手姫』はどちらかといえば『説経節』「信徳丸」(『弱法師』『摂州合邦辻』)を思い浮かべる箇所あり。
説経節『小栗判官』を読んだ上で、再び『通し狂言 當世流小栗判官(前編)(後編)』を見たい。
舞台『通し狂言 當世流小栗判官(後編)』は88分なのだが、二時間以上見たような錯覚に落ち入る。
そのため番組編成を勘違いし、残念なことに2010年4月(歌舞伎座さよなら公演)坂田藤十郎さんの『藤娘 』を見逃す……ショックは大きい。
『スーパー歌舞伎 新・三国志』
出演:市川猿之助(二代目猿翁) 市川笑也 市川猿弥 市川笑三郎 市川春猿 市川段治郎(現・月乃助) 市川右近 市川門之助 市川亀治郎(四代目猿之助) 中村歌六
1999年
215分
カラー
【出演】市川段四郎 猿翁・猿之助・中車襲名記念特集〜市川猿之助の世界〜 衛星劇場が二ヶ月連続でお届けするスペシャル企画。 三代目猿之助が生み出した「スーパー歌舞伎」は、従来の歌舞伎の枠を破り“スピード・スペクタクル・ストーリー”の三本柱を掲げ、奇抜なアイデアや大掛かりな演出を取り入れた。熱狂的な支持を得たスーパー歌舞伎の一つの到達点と言える『新・三国志』がついに登場。 テーマは「夢見る力」。劉備玄徳は女だった、関羽と劉備の恋…。有名な「赤壁の戦い」の舟の沈没シーン、幻想的な宙乗り、そして関平安良が獅子奮迅の戦いを見せる30トンもの本水を使った立ち回りなどスペクタクル満載の舞台だ。 (1999年/平成11年4月、5月・新橋演舞場)
わたしが高校生の頃の猿之助さんは南座でくるくるまわっておられた。
そういった意味で、なつかしさを感じる。
わたしは この舞台でも 中村歌六さん、猿之助さん(二代目猿翁)、亀治郎さん(四代目猿之助)くらいしかわからない…。
以前松竹座で見た『ヤマトタケル』でもどなたが出ておられるのか二役なのかわからない。
普通の歌舞伎とも演劇とも違うある「間」
従来の歌舞伎や花組芝居のネオ歌舞伎とは違い、スーパー歌舞伎のコツをつかむのはわたくしには難しそうだ。
『スーパー歌舞伎 新・三国志』の舞台構成そのものは面白く、京劇の方が出てこられる場面になると楽しいと感じた。
御襲名おめでとうございます。