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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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中村勘三郎さん死去で、昨日からテンションが下がり続ける わたくし

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 (写真はイラン エスファハーンの美術学校入り口前におかれた生徒作品。「勘三郎さん、何で今なの?とすねる顔」に見えてきた。)



 12月5日(水)、中村勘三郎さん死去されたと知り、わたくしのテンションがさがる。
 あの摺り足はもう見られないのだろうか?
 古典歌舞伎を踏まえた上で、観客を喜ばす壷を押さえられていた勘三郎さん

 松竹さんが再三おっしゃっている時代に合わせた流動性のあるなんびとにも喜んでもらえる歌舞伎画、思わぬ方向に向かっている場合も見受けられるが、勘三郎さんのように基本ができた上でのデフォルメはアクセントがあり、興味深い。
 こういった演じ方や考え方が本来の理想的時代に合わせ写りゆく芝居への取り組みと言えるんじゃないかな?

 本当にこれからと言う若さで、古典歌舞伎及ぶ舞台にとっても大きな穴が開いてしまったような気がする。
                          …と、知人は申しておりました(*^D^*)

 今は十二月、南座顔見世の季節
 勘九郎襲名興行、七之助さんはお兄様に力を合わせてと言うことらしい。
 勘三郎さんは自分の舞台だけではなく、ステキな立派な歌舞伎役者をお二人も育てられ、道筋を立ててお亡くなりになった。
 とことん、面倒見の良い、責任感のある舞台人だったと感じる。

 娘が帰ってくる成る、わたくしと同様目をしばしばさせていた。
 南座一階席花道右横前から三番目で静かに楽しんでいた三歳の娘の姿を思い出す。
『俊寛』では「あにひと、かわいそうや。つれていってあげればいいのに」と涙に粒を流し続けていた。
 あれから20余年
 今も歌舞伎が好きな娘
「今日はテンションが下がり続けている」と、顔を曇らせていた。

 昨年9月間ではご機嫌よく勘三郎さん橋之助さんの新歌舞伎座興行を見て楽しんだ。
 翌月の昨年10月中村芝翫さんがお亡くなりになってからというもの、歌舞伎にとんと行かなくなった。
 間を空けて今年七月に楽しんだが、染五郎さんの『棒しばり』(松葉目物)が今迄とは異なっていて、寂しかった。
 中村芝翫さんがお亡くなりになって劇場に足を運ぶのが面倒になったわたしだが、勘三郎さんの存在も大きかった。
 残念という思いが大きすぎて、今日は夕食後から何をするでも無く時間を過ごしている。

 幸四郎さん、藤十郎さん、仁左衛門さん(五十音順)
 いつまでも舞台に上がって頂けますように
 お身体に気をつけて下さいね!!
 
 


 
 




 

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