『本朝二十不考』24 四巻三 「木陰の袖口」(十三丁ウ) 複製会複製会
『本朝二十不考』 四巻三 十三丁ウ
第一の悪人、年中親の気を背きしを、継母よろしく取
なし。ひそかに異見(ゐけん)をする中にも、人の嫁ほどたよるを
頻(しき)りに申せバ。かへつて悪心を落とし、日比の恩(をん)を忘れ。
継母(けいぼ)の難をたくミ、追出(をいいだ)すべしとおもひて、父に申せし。迷
惑(めいわく)ながらいはねば 、天命(てんめい)うを背くなり。母人我への戯(たはふ)れ、
さりとてハ面目(めんぼく)なく。随分堪忍(かんにん)して、今迄ハつゝミし。
「自然(ぜん)わきから見し人あらバ、罪(つミ)なくて指さゝれんも
無念(むねん)」と満更ない事に、涙こぼしぬ。父親(てゝおや)驚(おどろ)きながら、「よ
もやさようの事有まじき」といへバ。御うたがひ、もつ共なり。
其証拠(しやうこ)を御目に懸(かけ)候べし。宿(やど)を出給ふ躰(てい)にて、物かげより
見給へと。親仁を外(そと)へ出し置。庭(てい)前の柿(かき)のさかりなれバ、「梢
手書きではなく、久しぶりにキーボードで打ってみました。
疲れた〜〜><
『本朝二十不考』
(只今、複写機を修理に出しておりまする m--m)
本朝二十不考 稀書複製会
西鶴期 第十二回
昭和十六年廿五日印刷
昭和十六年廿八日発行
発行書 米山堂
印刷三百部之内
第三七号
浮世草子
井原西鶴作
貞享3年(1686)刊
中国の二十四孝をもじって、日本での親不孝を題材とした20話を集めたもの。
『本朝二十不考』浮世草子 井原西鶴作 貞享3年(1686)刊
『本朝二十不考』1 序文/ 『本朝二十不考』とは
『本朝二十不考』2 一巻 目録
一巻一「今の都も世は借物 京に悪所、銀の借次屋」
『本朝二十不考』3 一巻「今の都も世は借物 京に悪所、銀の借次屋」本文最初
『本朝二十不考』4 一巻「今の都も世は借物 京に悪所、銀の借次屋」
『本朝二十不考』5 一巻「今の都も世は借物 京に悪所、銀の借次屋」
一巻二「大節季にない袖の雨 伏見に内證掃ちぎる竹箒屋」
『本朝二十不考』6 一巻「大節季にない袖の雨 伏見に内證掃ちぎる竹箒屋」
『本朝二十不考』7 一巻「大節季にない袖の雨 伏見に内證掃ちぎる竹箒屋」
一巻三「跡のはげたる嫁入り長持」
『本朝二十不考』8一巻「跡のはげたる嫁入り長持」
一巻四「慰改て咄しの点取」」 巻一終
『本朝二十不考』9 一巻四「慰改て咄しの点取」」 巻一終
二巻 目録
『本朝二十不考』10 二巻目録
二巻一 「我の身を焦がす釜ヶ渕 近江(あうミ )に悪日者の寄り合いや」
『本朝二十不考』11 二巻一 「我の身を焦がす釜ヶ渕 近江(あうミ )に悪日者の寄り合いや」 (石川五右衛門)
二巻二 「旅行の暮れの僧にて候 熊野に娘やさしき草の屋(ヤ)」
『本朝二十不考』12 二巻二 「旅行の暮れの僧にて候 熊野に娘やさしき草の屋(ヤ)」
二巻三「人はしれぬ国の土仏 伊勢に浮足の釣り針や」
『本朝二十不考』13 二巻三 「人はしれぬ国の土仏 伊勢に浮足の釣り針や」
『本朝二十不考』14 二巻三 「人はしれぬ国の土仏 伊勢に浮足の釣り針や」
二巻四「親子五人、扱書置如件 駿河に分限風ふらず虎屋」
『本朝二十不考』15 二巻四 「親子五人、扱書置如件 駿河に分限風ふらず虎屋」
『本朝二十不考』16 二巻四 「親子五人、扱書置如件 駿河に分限風ふらず虎屋」 二巻終わり
三巻 目録及び、三巻一「娘盛の散桜 吉野に恥をさらせし葛屋」読了
『本朝二十不考』17 三巻 目録及び、三巻一「娘盛の散桜 吉野に恥をさらせし葛屋」
『本朝二十不考』18 三巻 二「先斗に置て来た男」
『本朝二十不考』19 三巻 三「心をまるく蛇の形」
『本朝二十不考』20 三巻 四「当社の案内申程おかし」 三巻
『本朝二十不考』 四巻
『本朝二十不考』21 目録 及び、四巻一「善悪の二つ車」
『本朝二十不考』22 四巻二「枕に残す筆の先」
『本朝二十不考』23 四巻三 「木陰の袖口」(前半)
『本朝二十不考』24 四巻三 「木陰の袖口」(十三丁ウ)
『本朝二十不考』 四巻三 十三丁ウ
第一の悪人、年中親の気を背きしを、継母よろしく取
なし。ひそかに異見(ゐけん)をする中にも、人の嫁ほどたよるを
頻(しき)りに申せバ。かへつて悪心を落とし、日比の恩(をん)を忘れ。
継母(けいぼ)の難をたくミ、追出(をいいだ)すべしとおもひて、父に申せし。迷
惑(めいわく)ながらいはねば 、天命(てんめい)うを背くなり。母人我への戯(たはふ)れ、
さりとてハ面目(めんぼく)なく。随分堪忍(かんにん)して、今迄ハつゝミし。
「自然(ぜん)わきから見し人あらバ、罪(つミ)なくて指さゝれんも
無念(むねん)」と満更ない事に、涙こぼしぬ。父親(てゝおや)驚(おどろ)きながら、「よ
もやさようの事有まじき」といへバ。御うたがひ、もつ共なり。
其証拠(しやうこ)を御目に懸(かけ)候べし。宿(やど)を出給ふ躰(てい)にて、物かげより
見給へと。親仁を外(そと)へ出し置。庭(てい)前の柿(かき)のさかりなれバ、「梢
手書きではなく、久しぶりにキーボードで打ってみました。
疲れた〜〜><
『本朝二十不考』
(只今、複写機を修理に出しておりまする m--m)
本朝二十不考 稀書複製会
西鶴期 第十二回
昭和十六年廿五日印刷
昭和十六年廿八日発行
発行書 米山堂
印刷三百部之内
第三七号
浮世草子
井原西鶴作
貞享3年(1686)刊
中国の二十四孝をもじって、日本での親不孝を題材とした20話を集めたもの。
『本朝二十不考』浮世草子 井原西鶴作 貞享3年(1686)刊
『本朝二十不考』1 序文/ 『本朝二十不考』とは
『本朝二十不考』2 一巻 目録
一巻一「今の都も世は借物 京に悪所、銀の借次屋」
『本朝二十不考』3 一巻「今の都も世は借物 京に悪所、銀の借次屋」本文最初
『本朝二十不考』4 一巻「今の都も世は借物 京に悪所、銀の借次屋」
『本朝二十不考』5 一巻「今の都も世は借物 京に悪所、銀の借次屋」
一巻二「大節季にない袖の雨 伏見に内證掃ちぎる竹箒屋」
『本朝二十不考』6 一巻「大節季にない袖の雨 伏見に内證掃ちぎる竹箒屋」
『本朝二十不考』7 一巻「大節季にない袖の雨 伏見に内證掃ちぎる竹箒屋」
一巻三「跡のはげたる嫁入り長持」
『本朝二十不考』8一巻「跡のはげたる嫁入り長持」
一巻四「慰改て咄しの点取」」 巻一終
『本朝二十不考』9 一巻四「慰改て咄しの点取」」 巻一終
二巻 目録
『本朝二十不考』10 二巻目録
二巻一 「我の身を焦がす釜ヶ渕 近江(あうミ )に悪日者の寄り合いや」
『本朝二十不考』11 二巻一 「我の身を焦がす釜ヶ渕 近江(あうミ )に悪日者の寄り合いや」 (石川五右衛門)
二巻二 「旅行の暮れの僧にて候 熊野に娘やさしき草の屋(ヤ)」
『本朝二十不考』12 二巻二 「旅行の暮れの僧にて候 熊野に娘やさしき草の屋(ヤ)」
二巻三「人はしれぬ国の土仏 伊勢に浮足の釣り針や」
『本朝二十不考』13 二巻三 「人はしれぬ国の土仏 伊勢に浮足の釣り針や」
『本朝二十不考』14 二巻三 「人はしれぬ国の土仏 伊勢に浮足の釣り針や」
二巻四「親子五人、扱書置如件 駿河に分限風ふらず虎屋」
『本朝二十不考』15 二巻四 「親子五人、扱書置如件 駿河に分限風ふらず虎屋」
『本朝二十不考』16 二巻四 「親子五人、扱書置如件 駿河に分限風ふらず虎屋」 二巻終わり
三巻 目録及び、三巻一「娘盛の散桜 吉野に恥をさらせし葛屋」読了
『本朝二十不考』17 三巻 目録及び、三巻一「娘盛の散桜 吉野に恥をさらせし葛屋」
『本朝二十不考』18 三巻 二「先斗に置て来た男」
『本朝二十不考』19 三巻 三「心をまるく蛇の形」
『本朝二十不考』20 三巻 四「当社の案内申程おかし」 三巻
『本朝二十不考』 四巻
『本朝二十不考』21 目録 及び、四巻一「善悪の二つ車」
『本朝二十不考』22 四巻二「枕に残す筆の先」
『本朝二十不考』23 四巻三 「木陰の袖口」(前半)
『本朝二十不考』24 四巻三 「木陰の袖口」(十三丁ウ)