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乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 25  江戸時代の句読点 「区切りなく、そのまま文が続けられる」と「、」と「・」と「。」

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 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 25  江戸時代の句読点   「区切りなく、そのまま文が続けられる」と「、」と「・」と「。」


 井原西鶴を読んでいると、句読点は
    区切りなく、そのまま文が続けられている。
    、
    ・(黒丸)
    。(白丸)
 などがみられる。


 西鶴の他の作者を見ると、また違った表記がされている。

 井原西鶴の作品だけを考えても、作品によっては、
    「区切りなく、そのまま文が続けられる」と「、」と「・」  
    「区切りなく、そのまま文が続けられる」と「・」と「。」
 などのように、作品によって表記が変わる。

 同じ作品でも、ページにより、られる」と「・」が多かったり「。」多かったりと、書き方が変わるのは特徴的だ。

 いや、もしかすれば私にはわからない規則性があるのかもしれない。


 
  「区切りなく、そのまま文が続けられる」と「・」と「。」が記されているページ  一例



 以前某教室で、江戸時代では句読点は「、」しか使わないという教師に複数名いいらっしゃったが、西鶴に触れるとそれが違うことがわかる。

 もしかしたら、古文書の世界などでは、「江戸時代では」ではなく、「江戸時代の文章の句読点は「、」に統一しましょうといつの日か決まった」という方がいらっしゃったと云うが正しいのではないかと考えるが、確信は持てない。


 

 余談だが、江戸時代の書物にも、古文書にもよく出てくる一つに「自然」と云う言葉がある。

 某教師はまことしやかに、「江戸時代では「自然」と書いて、「じねん」と読みます。また、「じねん」と云う方が、かっこいい」とどちらでも良いことを述べてらっしゃった。

「自然」と云う言葉は井原西鶴の『本朝二十不孝』の四巻までで数回は出てくるが、そのうち四回ほどは「しぜん」、一回のみ「じねん」と云うふりがな付いていた。

 私はその教師の講義は一年ほどでやめたが、人にものを教える恐ろしさを感じた。





 以下は、ウィキペディアより
    ▼
 句読点とは

 句読点(くとうてん、英: punctuation)とは、句点(。)と読点(、)の総称である。最も狭義には終止符(.)とカンマ(,)のみを指すが、より広く疑問符(?)や感嘆符(!)、省略符を含む場合、さらに広義には括弧、カギ括弧などの文章に使う様々な記号(約物)を含む場合がある。
句読点は、その置き方により構文上の重大な変化を起こしうる。例えば、"eats, shoots and leaves"(食って撃って逃げる)と"eats shoots and leaves"(芽と葉を食べる)の場合、カンマを入れることによって意味が変化する。日本語では分かち書きの習慣がないため、さらに誤解が起きやすく(アフガン航空相撲を参照)、誤解を防ぐために読点を多く打つことがある。読点を分かち書きの代わりに使うせいで、文構造や節の切れ目などを明示する機能が損なわれている[独自研究?]。ドイツ語などでは正書法の一部門としてカンマを使う場所がかなり厳密に定められている[要出典]が、日本語の場合個人の好みに任されており[独自研究?]、ほとんど読点やカンマを使わない人から文節の切れ目のほぼすべてに読点やカンマを使う人まで差が大きい[要追加記述]。また日本語では「:」や「;」がほとんど使われず、文の途中ではすべて「、」あるいは「,」を使う[要検証 – ノート]ため、文の階層的構造がわかりにくい[独自研究?]。
多くの言語では、文の構造を示したり、曖昧さの回避のために重要な要素となっている。
同一とみなされる言語でも、国や地域によって正書法が異なることもある。例えば英語では、英国式では引用符で句を括った場合に、その引用に属さない句読点は引用符の外に出すが、米国式では中に入れる。

 句読点の組合せ
日本語の文章では、縦組と横組とで句読点を変えることがある。縦組では「、。」だけであるが、横組では「、。」「,。」「,.」の組合せがある。これは日本語の改革が起きた明治時代から続いており、現代のワープロソフトやDTPソフトでも、基本的に縦横の組み方を変えたとき、自動的な変換はなされない(ミニュートなどは自動的に適切なものに置き換わるソフトもある)。
多くの仮名漢字変換システムでは設定によって句読点の使い方を選べるが、ソフトによっては「、。」と「,.」の組合せのみで、それぞれを独立して設定できないものもある。こういった表記ルールは各出版社や、その中でも印刷物の種類ごとに定められており、例えば官報は縦横どちらも「、。」であり、平凡社の世界大百科事典は書籍版においては「,.」、CD-ROM版においては「,。」を使用している。また、自治体によっては庁内文書や公的文書でも「,。」としている所もある(広島県,宮城県,呉市等)他,雑誌でもこのルールで記事が書かれているものもある(「ぽると出版」の「バスラマ・インターナショナル」等)。
昭和26年(1951年)に公用文作成の要領が第12回国語審議会で議決、建議され、翌27年(1952年)に各省庁に通知された。この要領において、公文書は横書きとし、句読点は「,。」を用いるよう定められている。この要領は昭和61年(1987年)発行の内閣総理大臣官房総務課が監修した新公用文用字用語例集にも掲載されており、現在も有効である。それにもかかわらず、50年以上経過した現在においても、官報をはじめ、この要領に沿わない公文書が多く発行されている。文部省では横書きは「,。」が使用されていたが、平成11年(2001年)3月文部省大臣官房総務課行政事務管理室から「文部省における事務能率の向上について」が出され、横書きの読点について、文書全体で統一することで「,」又は「、」のいずれでも可とするとされた。また、現在日本で使われている横組の教科書(社会、算数・数学、理科、英語、音楽など)のほとんどは「,。」の組合せである(国語、書写及び書道は縦組なので「、。」を使用)。
中国語の簡体字では、縦書きでも横書きでも「,。」の組合せを用いる。「、」は日本の中黒に相当する別の記号である。中国語の繁体字は、近年成立した簡体字や日本語とは異なり、文字の上下高の中央に句読点を配置している。
朝鮮語の場合、大韓民国では1988年のハングル正書法附録で、縦書きでは「、。」を、横書きでは「,.」を用いるとしていたが、縦書きがほとんど使われないため、2015年施行の改正で「、。」は削除された[6]。それ以降、縦書きにおいても「,.」が用いられる傾向にある(実際に韓国語版の漫画作品などで確認可能)。北朝鮮では1954年の朝鮮語綴字法以来「,.」のみを使用すると規定されている。


   

  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 1 「引歌」と「本歌取り」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 2 「影印」と「印影」、「影印本」(景印本、影印)と「覆刻本」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 3  丈(じょう )と 丈(たけ)
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 4 「草紙」と「草子」と「双紙」と「冊子」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 5 「清元」と「常磐津」と「長唄」と「義太夫」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 6 「千秋楽」と「千穐楽」と「千穐樂」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 7  「文化功労者」と「文化勲章」 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 8 「気功」と「気」の違い、及び「気功」と「気」の中国と日本の違い 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 9 「忖度」江戸時代すでに言葉の変化が認められた事を『玉あられ』(本居宣長著)で再確認した。
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 10  弥生(日本に置ける3月)、暮の春、建辰月、月宿、夢見月
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 11  東大寺 修二会(お水取り)について再度確認しておきたい。
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 12  一旦停止の位置は如何様であろうとも、停止線手前で止まるべし
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 13 「全集とは」                       
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 14 「釈文」と「書き下し文」と「訓読文」、「しゃく‐ぶん【釈文】」と「しゃく‐もん【釈文】」の違い
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  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 16  「Dennis Vincent Brutus ブルータス」について
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 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 18  相手が悶々としない時間を「折り返し」と言うのだということがわかりスッキリした。
 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 19  合巻とは (そして、合本、合冊とは)
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