『大地獄絵開帳(適時住職による絵解き説法)』 長岳寺本堂
龍谷大学大宮学舎本館 2階講堂 梛野 明仁 師 (本澄寺)の『「親鸞聖人絵伝」の絵解き』 が興味深かったので、11月某日、奈良長岳寺に行く。
狩野山楽筆大地獄絵(縦3.5m、横11m)を長岳寺本堂にて開帳。期間中、適時住職による絵解き説法「エンマのなげき」
長岳寺本堂入山拝観料は350円。非常にお安い設定。
ご住職は、檀家が少ないとの事で勧進されていると申されていた。
勧進 1000円。地獄絵冊子かお数珠かどちらかをいただける。大変ありがたい。
『大地獄絵開帳よる絵解き説法』だが、あっけなく終わり、非常に短い。
小一時間どころか、半時間にはとうてい満たない簡単なお話だった。
次回機会があれば、ゆっくりと詳しいお話をおうかがいしたい。
「餓鬼草子」「地獄草子」(『日本絵巻大成7 餓鬼草子・地獄草子・病草子・九相詩絵巻 』 中央公論社 日本絵巻大成 7)や仏教絵画やどこかしこで見た絵が壁面に九幅。縦3.5m、横11m
ガラスケースや湿度計で保護される訳でもなく、防犯カメラ及びセンサーと警戒音だけ。
近くからしっかりと見ることができる。
フラッシュ無し写真撮影OK。
地獄絵の前にして、我聞かずとばかりにフラッシュをたく人の、何と多い嘆かさしさよ
という声も聞こえてこない訳ではない(笑)
心に残った観光客の一人の女性
「怖いわ!こんな絵。あんた、写真とらんときや。こんなん、怖いわ。怖いわ…」
この言葉を聞き、『大地獄絵開帳』や仏教絵画や絵解きの重要な意味合いを肌で触れることができたと、喜ぶ。
絵解きはご住職の気分によって時間が変わると、ボ○○…の方が申されていた。
また、長岳寺では「お羽ざし」は使われず、全ての方が金属製の延びるペンで狩野山楽筆 といわれている大地獄絵を説明されていたのが、印象深い。
狩野 山楽(かのう さんらく、永禄2年(1559年) - 寛永12年8月19日(1635年9月30日)は、安土桃山時代〜江戸時代初期の狩野派の絵師。狩野山雪は養子。(ウィキペディより引用)
長岳寺は写真撮影可能
2012年11月
長岳寺 天理市柳本町508