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『「親鸞聖人絵伝」の絵解き』 梛野 明仁 師 (本澄寺)  龍谷大学大宮学舎本館 2階講堂

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   秋季特別展「”絵解き”ってなぁに?」の関連イベント
   『「親鸞聖人絵伝」の絵解き』 梛野 明仁 師 (本澄寺)  龍谷大学大宮学舎本館 2階講堂


 11月16日(金) 13:30〜14:30
 「親鸞聖人絵伝」の絵解き
  梛野 明仁 師 (本澄寺)
  会場:龍谷大学大宮学舎本館 2階講堂


 絵解き実演の様子





 仏教絵画を前になんびとにもわかりやすいように 仏の教えを説くことを「絵解き」という。
 中世から近世にかけて「絵解き」は色々な方法で行われた。
 今回は三河の本澄寺ご住職、梛野明仁師による琵琶の弾き語りも含めた絵解き。
 梛野明仁師は「三河スーパー絵解き座」の座長さんで、世界でもご活躍されているそうだ。


 琵琶を引き、勢い良く始まった絵解きはトーンのメリハリもあり、まるでライブのような面白さ。

   祇園精舎の鐘の声
   諸行無常の響きあり
   沙羅双樹の花の色
   盛者必衰の理をあらわす
   おごれる人も久しからず
   ただ春の世の夢のごとし
   たけき者も遂には滅びぬ
   偏に風の前の塵に同じ
 

「親鸞聖人絵伝」第一幅、二幅 (複製)で絵解きして頂いた。

 
 写真上は第二幅
 梛野明仁師のおはなしによると、こういった絵はほとんどの場合、右下から左上に見る

 また、場面は、絵巻物によく出てくるなまこ雲で区切られている場合も多いようだ。
 写真ではブルーの部分)
 


「親鸞聖人絵伝」

 親鸞二歳 初言
   四歳 父と死別
   八歳 母と死別
   九歳 出家を決意
      出るいきはほかずとかや
  十五歳 叡山 
      桜に例える
      散る桜我が子桜の散る桜
      あすは…思う心のあだ桜 よわに嵐の…(うる覚え^^::)

      しそむ(髪 ろうそくのそく)

      琵琶湖は穏やか
      我心は散乱とたちのめる 水の月
      我が心の中に真っ黒な雲
      
      叡山を降りる


      京都 六角堂(四角四面) 百日参堂
      山にこもらず、京都
      親鸞上人は人びとを見捨てなかった。

      あと多くがつづくが、長いので、今回ここでは省略

      法然と親鸞のお話はことのほか面白かった。



 わたくしは今回、絵解きの流れに注目した。
 難しい仏教用語が続く場合は、お話の中に自らの体験等をおもしろおかしく親しみを込めて話され、聞き手をひきつける。或はある人びとに対しては、眠気覚ましをなさったのかもしれない。
 笑いの渦に巻き込んだあと、本題に戻られる。

 絵解きの話術は素晴らしい。
 昔にこういった絵解きや説経節や幸若舞等といった「語り」があったのかと思うと、心がときめく。

 絵を指し示すための「お羽ざし」
 これは絵を傷つけないため
 先が黒くなっているのは、どこをさしているかわかりやすくする為
 理にかなっている。


 絵巻物を楽しんでいると、夢見心地の寝像を度々見る。
 今回の絵解きのお話では、眠る場合は座像
 しかしながらそのように座像のまま描くと、寝ているとはわかりづらいため、寝かして描くそうだ
 良いことをお教えいただいた。
 今後仏教画や絵巻物を見る上での参考になると喜ぶ。

 梛野 明仁 師は他にも仏教絵画を見る上で多くの基本的知識を教えて下さる。
 時間を置いた今となっても、『「親鸞聖人絵伝」の絵解き』を聴くことができた幸運に喜ぶ。



 関係者のみなさまに心から感謝していいます。
 ありがとうございました(*^-^*)
 
 



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