山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一ウ、二オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 13
一ウ
ゑん二郎もとより
うわきもの
なれバ
ふか川
しな川
新しゆくハ
いふニ
およハず
はし/″\
まで
かつて ミたれども
うきな ほどてのある女郎ハないと
おもいし がひとと振りでハおもしろからず
と
いつてハむかうがふせうちゆへ
わるゐしあんが名あてにてうきなを
あけづめにじぶんハしんぞうかいにて
あいおもいれかねをつかつて
此ふじゆなところが
につぽんだとうれしかりけり
[ 定
火之用心
一居続御客不仕候
一表二階ヨリ往来ニ芥捨不可 以上
月 日 ] (張り紙)
新しゆく =新宿
およハず =及ばず
[ 定
火之用心
一居続御客不仕候
一表二階ヨリ往来ニ芥捨不可 以上
月 日 ] =
[ さだめ
火の用心
ひとつ 居続御客つかまつらず候
ひとつ 表二階より往来にごみを捨てるべからず 以上
月 日 ]
二オ
おれ
が
やくも
つらい
やくだ
ざし
きの
うちハ
大じん
て
とこが
おさ
まると
まきへの
たばて
ぶんと
おれ
ばかり
これも
とせい
だと
おもへバ
はらも
たゝぬが
みつぶとん
にしぎのよぎでねるだけ ぢにならねへ
てまへがおれがとこへくるとあつ。ちらの大じんが
やけをおこしてやりてやまわしをよんでこゞとを
いふうちのこころもちのよさハどうやすく
ふんでも五六百両がものハあるのさ
ほんニ
ぬしハ
すい
くやう
な
ひと
で
ござ
りんす
あつ。ちらの大じんが =あっつらの大臣)あちらのお金持ちの客)
(読み間違いはお許しください。)
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 1
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 9
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 10
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 11
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 12
山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一ウ、二オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 13
上
中
印行三百部之内
第三七號(第37号)
會製複書稀(稀書複製会)