としよりのよふな 若い人だ 大判錦絵 弘化四年(1847)頃 藤岡屋彦太郎 一勇斎國吉画 『歌川国芳展』図録より
よふな
としよりの 若い人だ
いろ/\
な人が
よつて
わたしの
かほを
たてゝ
おくれで
誠ニうれしいよ
人さまの
おがけ(ママ)で
よふ/\人らしい
かほ丹
なりました
印 一勇斎
印 國芳万戯画 印
/\
や
年寄りの様な若い人だ
色々な人が寄って
私の顔をたてて
おくれで、誠に嬉しいよ。
人様のおかげで
ようよう、人らしい顔になりました。
本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
(「尓」「能」などのように、助詞部分はそのまま元字で書いています)
おがけ(ママ)= おかげ
絵図の様に、顔が女性で有るのは非常に珍しいとのこと。 (『歌川国芳展』図録より)
この様な考えをもって生きていかなくてはなるまいて。