人をばか丹した人だ 大判錦絵 弘化四年(1847)頃 大和屋久兵衛 一勇斎國吉画 『歌川国芳展』図録より
人をばか丹した人だ
人の心者
さま/″\な
ものだ
いろ/\
くろふして
よふ/\
人一にんまへ丹なつた
印 一勇斎
印 國芳万戯画 印
/\
三
人をばかにした人だ
人の心は
様々な
ものだ
色々
工夫して
ようよう
人一人前になった
本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
(「尓」「能」などのように、助詞部分はそのまま元字で書いています)
文中の「人の心は」という文字だけを受けてのことだが、『古今和歌集』と『徒然草』を思い浮かべ、最後に教訓で占められおり、改めて國芳の才能に感心した。
小野小町(9番)『古今集』春・113
花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに