『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」 2 ウ 近松門左衛門作
来月二日出の三度尓金子三百両毎さしのばせ
申べく候。九日十日両日能中、その地亀屋忠兵衛方
より。右三百両毎請取内ゝ申置候こと共、埒明申さ
るべく候。則飛脚能請取證文此度登せ候間。金子
請取次第この證文忠兵衛尓渡し申さるべく候。是
此通仰下された。今日迄とゝかぬ処大事能御用の
手はづがちがう。なぜか様にふらちなとはなを。しかめ
言ひければ。ハヽ御尤/\。去りながら此中能雨つゝき。川ゝ
(2 ウ)
『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」P.281
證文=証文
(1オ)(1ウ)(2 オ)= (一丁表)(一丁裏)(二丁表)…と言う意味です。
本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて灰場合は「、」突表記しています。
(「尓」「能」などのように、副詞部分はそのまま元字で書いています)
『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」 1 オ 近松門左衛門作
『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」 1 ウ 近松門左衛門作
『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」 2オ 近松門左衛門作
『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」 2オ 近松門左衛門作