『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」 1 ウ 近松門左衛門作
すごろく
茶のゆはいかい素双のべに手能かど
はぶたへ
とれて。酒も三川四川五川所もん羽二重も
出ずいらず。無地の丸つばぞうがんの國
ざいく尓はまれ男。色能わけ志り里志りて
暮るを待ずとぶ足能。飛脚宿能いそがし
さ。荷をつくるやら不どくやら。手代ハ帳面
そろばんをおゝ口とも尓どや/\と。千万両能
やりくりも、つくしあづま能とりやりもゐながら
(1ウ)
『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」P.278
三川四川五川= 三つ四つ五つ
(「尓」「能」などのように、副詞部分はそのまま元字で書いています)
『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」 1 オ 近松門左衛門作
『近松全集第七巻』「冥土の飛脚」 1 ウ 近松門左衛門作