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『女鬼産』(おきみやげ) 序文の部分だけ文字に起こしてみた。  作者:無気しつちう 安永八巳亥年      大阪大学国文 97078

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    『女鬼産』(おきみやげ) 序文の部分だけ文字に起こしてみた。  作者:無気しつちう 安永八巳亥年      大阪大学国文 97078
    叙(一丁) 本文(三十五丁半) 奥行(半丁) 以上、三十七丁 序文



 今日は少し時間があったので、『女鬼産』(おきみやげ) 序文の部分だけだが文字に起こしてみた。

()の中の説明などは勝手につけくわえているので、間違っている場合はお許しください。

『女鬼産』のコピー用紙に書き込んで読み進め楽しんでいるが、パソコンは苦手なので、序文のみ。本文以降はブログに書き込むのは控えたい。

 パソコンに書くと私なりに勉強にもなるので、コピー用紙に書き込むだけではなく、大量に購入した一般的な原稿用紙に書き込もうと思う。


『女鬼産』(おきみやげ)の最後の部分(一丁ウ)には、『…………無気しつよう序ス  印 印』と記されている。



 
 



 
 (今回はわざと変態仮名のまま起こしています。)

 叙

 老子曰埏埵以為益与予先生常々

 處をあやつり亭に言を聞く尓

 泰漢の読儒の能及ぶとこ路尓あらず

 其光六道辻番能髪抜カガミのせいを

 胎尓やどして生るといひしもむなしからざん

 腹中尓ハたどんのひかりをつっこみ才兵べ春

 

 叙

 老子曰、「埏埵益をさすと以って あらかじめ先生に常々

 ところをあやつり亭に言うを聞くに

 泰漢の読儒の能及ぶところにあらず。」(と。)

 その光は六道辻番の髪を抜き、カガミのせいを

 胎にやどして生るといひしもむなしからざん。

 腹中にはたどんのひかりをつっこみ、才兵べ(才兵衛)は


  右頁
 (今回はわざと変態仮名のまま起こしています。)

 参百文の店賃も晦日にさいくのならぬ先生

 う楚つきの者な棒に十二の桃燈く川付て

 よある起盤得てもの夢物語語にこしつけて

 一軸に尽善尽美して日光膳の上にわんと

 一ツおきしを猫をだましてぬすみみ登里

 女鬼産と題して同門の無分別に

 導可んと無気しつよう序ス  印 印

 

 三百文のたな賃も晦日にさいくのならぬ先生。

 うそつきのはな棒に十二の桃燈くっつけて

 よあるき(夜歩き)は えてもの(猿の掛詞) 夢物語語にこじつけて

 一軸に「尽善尽美(善(膳)を尽くし美を尽くす)」して日光(猿の掛詞) 膳(猿の掛詞 文字の形に多少無理があるが駄洒落ている))の上にわん(犬の掛詞 犬猿の仲))と

 一つおきしを猫(犬と猫、女、弱いもの)をだましてぬすみみとり

 女鬼産(おきみやげ)と題して同門の分別も無しに

 導かんと 無気しつよう(作者) 序ス  印 印


 



 
 『洒落本大成 第八巻 』(中央公論社)、大阪大学国文 97078 より「女鬼産」(おきみやげ) 作者である 無気しつちうは、米山鼎峨(よねやま ていが)か。

  『女鬼産』Copyright (C) 2005 Osaka University, All rights reserved.052 及び『洒落本大成 第八巻 』(中央公論社)より「女鬼産」(おきみやげ)  作者 無気しつちう〔作〕、北川豊章(〔一世〕喜多川歌麿)〔画〕  江戸中期

 『女鬼産』(おきみやげ) 序文の部分だけ文字に起こしてみた。  作者:無気しつちう 安永八巳亥年      大阪大学国文 97078


 

 
 「女鬼産」(おきみやげ)

  作者 無気しつちう〔作〕、北川豊章(〔一世〕喜多川歌麿)〔画〕  
  江戸中期   安永八巳亥年 

  小本一冊

  構成
  叙(一丁) 本文(三十五丁半) 奥行(半丁) 以上、三十七丁

 

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