自分の人生を振り返る。これからの人生、自分の満足がいくように思い描きながら、一歩づつ前に歩み楽しんでゆきたいとしみじみと感じた。 松竹座にて
関西歌舞伎を愛する会 四十周年記念で松竹座の二階に第一回から第四十回までのポスターを大型パネルにしたののが二枚に分けて壁に飾られていた。
懐かしいポスターも多く、また片岡孝夫(現仁左衛門丈)や 扇雀(現藤十郎丈)と二代目鴈治郎さんとの写真など、懐かしくて目頭が滲んだ。
十代の半ばで歌舞伎を見始めて随分な年月が流れた。
ふと通りかかった南座に吸い込まれるように入った高校時代、あれがなければ今のように古典や絵巻物や伝統芸能といった風に趣味が広がりつながりを見せなかったのではないかと感じる。
人生どこでどのような風に良い影響を及ぼすかはわからない。
今こうして楽しい時間が持てるのは幼い頃父が二話ずつ毎日欠かさず読み聞かせをしてくれたこと、幼稚園、小学生の頃毎年京をどりや都踊りや祇園祭に連れてくれたこと。
中学生の頃に京都観世会館でみた能楽と狂言、そして高校の頃から慣れ親しんだ南座(歌舞伎)。
加えて本好き古典付き美術好きが大きく影響していると思う。
関西歌舞伎を愛する会 四十周年記念のポスターパネルを眺めつつ、関西歌舞伎を愛する会よりも長く歌舞伎を見ている自分の人生も振り返る。
これからの人生、自分の満足がいくように思い描きながら、一歩づつ前に歩み楽しんでゆきたいとしみじみと感じた。