イラン バンダレ・アンザリー カスピ海河口
『白い巨塔』2019年5夜連続放送! 山崎豊子原作 岡田准一、松山ケンイチ、沢尻エリカ 、寺尾聰 他 多数の素晴らしい役者陣 5★/5
2013年、唐沢寿明さん、江口洋介さん、石坂浩二さん、素晴らしい役者さんたちで見た『白い巨塔』を、2019年、岡田准一さん、松山ケンイチさん、寺尾聰さんで見る。
5夜があっという間に過ぎる。
もっとみたい、財前教授が亡くなられても、続きが見たいと云った原作とはかけ離れた衝動にかられる。
2013年の『白い巨塔』は面白かった。そして今回も。
どちらが良かったと云った無粋な感想はここでは控えたい。
ただただ、作品が面白く、また現在にも通じる筋書きであったち感心した。
今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。
以下のデーターはウィキペディアなど ▼
2019年 キャスト
浪速大学病院関係者のキャスト
松重豊/鵜飼裕次…浪速大学医学部部長・のち浪速大学学長
岸部一徳/大河内恒夫…浪速大学医学部病理学科教授
美村里江/亀山君子…浪速大学医学部第一外科看護師
市川実日子/野坂奈津美…浪速大学医学部脳外科教授。教授陣の中で紅一点
八嶋智人/佃智弘…浪速大学医学部第一外科・医局長
長谷川朝晴/金井達夫…浪速大学医学部講師
満島真之介/柳原雅博…浪速大学医学部の医局員・財前の部下
椎名桔平/船尾教授…東都大学医学部第二外科・教授。財前の教授選のライバルに菊川(筒井道隆)候補を擁立
浪速大学病院患者のキャスト
本田博太郎/山田音市…近畿新聞会長
雛形あきこ/小西由香理…鵜飼、里見の患者。シングルマザー。鵜飼は胃がんの再発と誤診したが、膵臓の病気で東が緊急手術する。
柳葉敏郎/佐々木庸平…ガン患者
岸本加世子/佐々木よし枝…佐々木の妻
向井康二/佐々木庸一…佐々木の息子
財前家のキャスト
小林薫/財前又一…財前五郎の義親、財前産婦人科医院院長、浪速医師会副会長
夏帆/財前杏子…財前五郎の妻
市毛良枝/黒川キヌ…財前五郎の実母。岡山で一人暮らしをしている。
東家のキャスト
高島礼子/東政子…東教授の妻
飯豊まりえ/東佐枝子…東教授の娘
里見家のキャスト
徳永えり/里見三知代…里見の妻
訴訟関係のキャスト
斎藤工/関口弁護士…佐々木家の代理人を務める弁護士
山崎育三郎/国平弁護士…財前の代理人を務める弁護士
矢島健一/河野弁護士…国平が務める弁護士事務所代表
2003年 キャスト
キャスト
詳細は「白い巨塔の登場人物」を参照
主人公
財前五郎(第一外科助教授→第一外科教授) - 唐沢寿明
国立浪速大学医学部附属病院第一外科助教授。→ 第一外科教授・第一外科部長。ヘビースモーカー。食道外科を専門としている。天才的なオペの名手であり、ゆえに実力主義で自信家である。師弟関係にあった東教授とは、教授選をきっかけにいがみ合う仲になり教授就任の妨害を受ける。しかし第一章では、義父・財前又一の強力な援助により、徐々にしたたかな政治力を身につけ、結果として教授へと上り詰めた。その後、国際的な学会で高い評価を受け、新しくできる浪速大学病院の系列・がんセンター長の地位を獲得するが、二章での裁判に負けたことにより、内定を取り消される。物語の終盤では、裁判での結審直後に気胸で倒れ、肺癌ステージⅣと診断され死去する。元々は患者を助ける医者になりたい、母親を喜ばしてやりたいという一心から医師になったものの、大学病院特有の白い巨塔に巻き込まれ、地位や名誉を求めて生きるようになる。同期の里見とは、親友でありライバル。
里見脩二(第一内科助教授→千成病院内科医長) - 江口洋介
国立浪速大学病院第一内科助教授 → 千成病院内科医長。大学病院には患者治療とがん予防の研究のために残っており、政治的な野心は全くない。正義感から周りからは煙たがられることが多く、旧態依然とした病院の体制に強い葛藤を抱く。一方で患者と真正面から向き合うことで患者からは信頼を得ている。財前とは同期で技量を認め合いながらも終生のライバルで、正義感から財前に対して度々苦言を呈してきた。裁判では財前の不利になる言動をし、財前を敗北に追い込んだ人物。裁判の証言台に立つことで大学病院を追われ、大河内教授の斡旋により、民間の千成病院の内科医長に就任する。研究は大学病院とは比べ物にならないが、白い巨塔のない千成病院を居心地がいいと思っている。財前の癌を診断した際には「君の不安を受け止めたい」と語気を強めて語るなど、財前との友情を感じさせた。財前の最期を見届けた唯一の人物。
浪速大学の関係者
東貞蔵(第一外科教授→近畿労共病院病院長) - 石坂浩二
国立浪速大学医学部附属病院第一外科教授 → 近畿労共病院病院長に就任する。野心が強く、日に日に大きくなる財前の存在に嫉妬心を抱き、快く思っていない。退任後、自分の後釜は財前ではなく、石川大学医学部の菊川教授へ受け継ごうとしたが、力不足により教授選で敗北する。退任日の当日、財前から思わぬ仕打ちを受けることとなる。二章では、裁判に口を出すつもりではなかったが、佐々木庸平の死因の経緯を聞き、証言台で真実を話す。終盤、財前の肺癌を知り、メスを入れるが手の施しようがなく終わってしまう。肝心なところで詰めが甘く、妻である政子から焚き付けられる場面が多い。盆栽が趣味。
鵜飼良一(第一内科教授・医学部長→浪速大学学長) - 伊武雅刀
国立浪速大学医学部長兼附属病院第一内科教授・第一内科部長 → 浪速大学学長に就任する。財前の父などの策略によって、教授選では財前の味方になるが、最終的には自分の利益、金に心を動かされ、財前を教授就任へと手引きした人物。自身の誤診などは決して認めようとしない医者である。白い巨塔で描かれる権威主義の中心人物である。絵画鑑賞が趣味である。
大河内清作(病理学科教授) - 品川徹
国立浪速大学医学部病理学科教授。教授の中では年長者であり、鵜飼の前任の医学部長で基礎講座を取りまとめる。教授選の選考会委員長を務める。寡黙な性格で融通がきかないと言われる面もある。研究に熱心で患者治療に純粋な姿勢を大事にする里見に目をかけている。二章の佐々木庸平の病理解剖を行い、肺への転移を立証した人物。裁判で行き場を失った里見の就職口を紹介した。
今津昭二(第二外科教授) - 山田明郷
国立浪速大学医学部附属病院第二外科教授。東教授と懇意にしている。野心を抱く財前が第一外科教授になる事は、自分にとって不都合と考え、東教授に協力する形で教授選に参加する。
葉山優夫(産婦人科教授) - 渡辺憲吉
国立浪速大学医学部附属病院産婦人科教授。教授選に参加する。鵜飼派。
野坂耕一郎(整形外科教授) - 山上賢治
国立浪速大学医学部附属病院整形外科教授。財前、菊川のどちら側にもつかず、3人目の候補者を後押しする形で教授選に参加する。
則内大二郎(第二内科教授・浪速大附属病院長) - 田口主将
国立浪速大学医学部附属病院長兼第二内科教授。教授選に参加する。鵜飼派。
柳原弘(第一外科医局員) - 伊藤英明
国立浪速大学医学部附属病院第一外科医局員。浪速大学を奨学金で卒業し、外科医療の現場で活躍する財前を尊敬している。院内の情勢に疎いピュアな性格の持ち主。二章では、佐々木庸平の主治医を勤める。佐々木庸平のカンファレンスの際に財前の診断に疑問を抱いていたが、財前の言葉に丸め込まれ、佐々木庸平を死亡させてしまう。佐々木庸平の死について責任を感じていた。裁判では財前についていこうとしたが、最終的には自分に全責任を押し付けようとする財前を許すことができず、傍聴席で真実を叫んだ。
亀山君子(第一外科主任看護師→近畿労共病院看護師) - 西田尚美
国立浪速大学医学部附属病院第一外科主任看護師 → 近畿労共病院看護師になる。第二章の裁判の鍵を握る人物。一審の判決が降りた直後に大学病院を辞め、近畿労共病院に移る。証言を断り続けていたが、柳原が傍聴席で真実を叫んだ事を知ったのをきっかけに、証言に立つ。
佃友博(第一外科医局長→講師) - 片岡孝太郎
国立浪速大学医学部附属病院第一外科医局長 → 第一外科講師に就任する。派閥は財前派で第一外科をまとめている。財前を慕い、院内の情報を細かく報告する。財前が教授に就任すると同時に講師に就任する。
金井達夫(第一外科講師→助教授) - 奥田達士
国立浪速大学医学部附属病院第一外科講師 → 第一外科助教授。派閥や徒党を嫌い、自身も派閥に属してない独立派だと思っている。、稀に財前に意見することがあるが、人事について関与することがないため結果的には財前派となっている。財前が教授に就任すると同時に助教授に就任する。
安西信也(第一外科医局員→医局長) - 小林正寛
国立浪速大学医学部附属病院第一外科医局員 → 第一外科医局長。佃と行動することが多く、教授選の際には、東教授が連れてきた対抗馬・菊川に直談判して辞退を迫った。財前が教授に就任すると同時に医局長に就任する。
竹内雄太(第一内科医局員) - 佐々木蔵之介
国立浪速大学医学部附属病院第一内科医局員。柳原とは同期で悩みを相談し合う仲。院内の情報に敏感で、現実的な判断をするため、助教授の里見とは意見が合わないことが多い。
他大学の医師
船尾悟(東都大学医学部長・第二外科教授・日本外科医学会会長) - 中原丈雄
東都大学医学部長兼附属病院第二外科教授。日本外科医学会会長。同じ東都大出身の東教授から依頼を受け、第一外科後任教授に教え子の菊川を推薦した人物。財前とは対立していたものの、教え子を浪速大付属高度がん医療センターに送り込む事を条件に、裁判では財前側で証言した。
菊川昇(石川大学医学部教授) - 沢村一樹
船尾教授の推薦で、浪速大学第一外科の教授選で財前と席を争った。一度離婚を経験している。石川大学赴任以前はオーストラリアの医科大学の教授を務めていた。浪速大の教授選に敗れたことで、オーストラリアへ研究に出ると東教授に告げた。
唐木豊一(洛北大学医学部長・教授) - 平泉成
裁判で財前側に有利な証言をし、第一審の判決に大きな影響を与える。患者が医師を訴える事で、医師が仕事を行いにくくなること嘆いている。
正木徹(東都大学医学部教授) - 潮哲也
教授夫人会(くれない会)
東佐枝子 - 矢田亜希子
東貞藏の一人娘。東家で箱入り娘として育てられ、フランス語の大学院に通学する。両親の持ってくる縁談を「結婚相手は自分で見つけます」と煙たがっている。父をはじめ、大学病院で働く医師の姿に疑問を感じており、その中で患者と真正面から向き合う里見の姿を見て、特別な感情を抱く。第二章の裁判では遺族側の弁護士の援護をする。
財前杏子 - 若村麻由美
財前又一の一人娘で財前五郎の妻。学生時代にゴルフ部だったことを、くれない会のコンペで活かしている。酒好きで、現実的な性格。財前に対する愛情はないが、若くして教授夫人になることで周りからの脚光・優越感を感じたく、五郎に早く教授になってもらいたいと願っている。
里見三知代 - 水野真紀
里見脩二の妻。夫の研究には一切口出すことなく陰で支える存在。くれない会など教授夫人の集まりを機に佐枝子と親しくなるが、後に夫と佐枝子の仲を嫉妬するようになる。第二章での裁判では、家族より遺族を優先させた夫に愛想を尽かせ別居同然で実家に帰るも、夫の存在の大きさを改めて実感し、里見のもとに帰る。
東政子 - 高畑淳子
東教授夫人で、くれない会副会長。教育ママであり、東教授の政治を支えようとする。教授選の際に夫の煮え切らない態度を腹ただしく思う。夫を差し置いて脚光を浴びる財前の存在を憎悪している。鵜飼教授と対立しているため、くれない会副会長を降ろされる。
鵜飼典江(鵜飼教授夫人・くれない会会長) - 野川由美子
鵜飼教授夫人で、くれない会会長。くれない会で権威を振るい、夫の学内政治に協力している。
則内喜久子(則内教授夫人) - 橘ユキコ
陣内院長夫人で、くれない会会員→くれない会副会長。
葉山昭子(葉山教授夫人)- 水野あや
葉山教授夫人で、くれない会会員。
野坂ノブ子(野坂教授夫人)- 梅沢昌代
野坂教授夫人で、くれない会会員。
弁護士
関口仁(弁護士・原告代理人) - 上川隆也
第二章の裁判における遺族側の弁護士。医療裁判を主に手掛けており、その経験から「医者は最低だ」との自論をもつ。借金返済のために裁判を引き受けるが、東佐枝子と里見助教授らに心を動かされ、裁判に向き合うようになる。
国平学文(弁護士・被告代理人) - 及川光博
第二章の裁判における病院側の弁護士。
その他
花森ケイ子(クラブのママで、財前の愛人) - 黒木瞳
財前が通うクラブ・アラジンの美人ママで、財前の愛人。財前が教授へと上り詰める姿を楽しみながら見守っている。
財前又一(財前マタニティクリニック院長) - 西田敏行
財前マタニティクリニック院長で、財前杏子の父。大阪市医師会では副会長を務める。資産家である。過去に自分が大学で教授になれなかったことから五郎に自分を重ね、賄賂など手段を選ぶことなく教授にする。優秀なのに政治力を持とうとしない五郎が可愛くて仕方がない。カツラを装着している。
岩田重吉(大阪市医師会会長) - 曽我廼家文童
財前又一とはただならぬ仲で医師会の有力者。大阪市内に岩田内科を経営する院長。鵜飼教授を医学部長に押し上げた影の黒幕。財前五郎をそれぞれ金の力で教授へと導いた張本人。
黒川きぬ(財前五郎の実母) - 池内淳子
財前五郎の実母。夫の死後、夫の残した遺産で高等学校まで出させた。五郎の大学病院での仕事を誇りに思う一方で、院内の出世争いで無理をしているのではないかと常に心配している。現在は岡山の田舎で畑を営んでおり、農作物を定期的に送ってくれる。
里見好彦(里見脩二・三知代の息子) - 片岡涼
里見脩二・三知代の一人息子。喘息のため体が弱く、 運動会が嫌い。
マミ(ケイ子のクラブのホステス)- 立川絵理
佐々木よし江 - かたせ梨乃
佐々木庸平の妻。夫を誤診で死に追いやった財前を許すことができず、民事裁判を起こす。
佐々木庸平 - 田山涼成
財前の誤診で死亡した人物。家族で弁当屋を営む。阪神タイガースの熱狂的ファン。当初食道がんと診断されたが、実は原発巣から肺に転移しておりリンパ管炎症により術後1か月で死亡する。
佐々木庸一 - 中村俊太
佐々木庸平の一人息子。金髪で不良っぽい若者だが、裁判でボロボロになる母を支えている優しい性格の持ち主。
佐々木信平 - 廣川三憲
佐々木庸平の弟。
小西みどり - 河合美智子
物語の初盤で出てくる胃がんとすい臓がんを併発している人物。
みどりの夫 - 櫻庭博道
小西みどりの夫。
みどりの娘 - 佐々木麻緒
小西みどりの娘。
林田加奈子(製薬会社のMR) - 木村多江
製薬会社の営業員。担当である浪速大学病院にて営業中、廊下で倒れてしまい癌の全身転移が判明する。大学病院から追い出されるようにホスピスに転院し、間も無く死亡する。里見を慕うが、最後には煮え切らない態度に浪速大学を後にする。
五十嵐修三 - 大林丈史
大手建設会社社長。食道がんを患っていたが、財前の手によって完治する。術後に1億円を寄付した。
平泉涼子(製薬会社のワルシャワ駐在員) - 奥貫薫
財前五郎がワルシャワで行われた国際医学会に出席した際の案内人。
河野正徳(弁護士・国平の上司) - 福島勝美
安田太一(佐々木庸平に似た患者) - 嶋崎伸夫
野田華子(柳原の見合い相手)- 三浦理恵子
大阪地裁裁判長 - 小林勝也
大阪高裁裁判長 - 戸沢佑介(前半)、湯浅実(後半)
特別版のみ
綿貫定男(財前の後任第一外科教授) - 升毅
斉藤たかよ - 島かおり
『白い巨塔』(しろいきょとう)は、山崎豊子の長編小説。浪速大学に勤務する財前五郎と里見脩二という対照的な人物を通し、医局制度などの医学界の腐敗を鋭く追及した社会派小説である。山崎豊子作品の中でも特に傑作と名高く、1966年の映画化以来、何度も映像化された。映像化作品などについては、映像化作品セクションとラジオドラマ作品セクションを参照。
1963年9月15日号から1965年6月13日号まで、『サンデー毎日』に連載された。当初、第一審までで完結の予定であったが、読者からの反響が予想外に大きかったため、1967年7月23日号から1968年6月9日号にかけて「続・白い巨塔」を『サンデー毎日』に連載した。正編は1965年7月、続編は1969年11月にそれぞれ新潮社から単行本として刊行された。山崎は初版の単行本あとがきにおいて、この作品を書いた理由を、ジョージ・マロリーの言葉を引き合いに出して、大学病院の医局には「そこに重厚な人間ドラマがある」からと述べている(文庫版あとがきに詳細な記述あり)。後の医学部に端を発する東大紛争に大きな影響を与えた。
その一方で、山崎は反響に応じた続編の執筆について本意ではなかったようで、「小説的生命を全うしようとすれば、既に完結した小説の続編は書くべきではなく、作家としての社会的責任を考えれば、小説の成果の危険をおかしてでも書くべきであると考えた。この選択の難しさは、作家になってはじめて経験した苦悩であったが、最後は小説的生命より、社会的責任を先行させ、続編に取り組んだ」とのむねを語っている。また同小説は「インフォームド・コンセント」訴訟について医学会では一種のテキスト的な扱いを受けている。
『白い巨塔』2019年5夜連続放送! 山崎豊子原作 岡田准一、松山ケンイチ、沢尻エリカ 、寺尾聰 他 多数の素晴らしい役者陣 5★/5
2013年、唐沢寿明さん、江口洋介さん、石坂浩二さん、素晴らしい役者さんたちで見た『白い巨塔』を、2019年、岡田准一さん、松山ケンイチさん、寺尾聰さんで見る。
5夜があっという間に過ぎる。
もっとみたい、財前教授が亡くなられても、続きが見たいと云った原作とはかけ離れた衝動にかられる。
2013年の『白い巨塔』は面白かった。そして今回も。
どちらが良かったと云った無粋な感想はここでは控えたい。
ただただ、作品が面白く、また現在にも通じる筋書きであったち感心した。
今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。
以下のデーターはウィキペディアなど ▼
2019年 キャスト
浪速大学病院関係者のキャスト
松重豊/鵜飼裕次…浪速大学医学部部長・のち浪速大学学長
岸部一徳/大河内恒夫…浪速大学医学部病理学科教授
美村里江/亀山君子…浪速大学医学部第一外科看護師
市川実日子/野坂奈津美…浪速大学医学部脳外科教授。教授陣の中で紅一点
八嶋智人/佃智弘…浪速大学医学部第一外科・医局長
長谷川朝晴/金井達夫…浪速大学医学部講師
満島真之介/柳原雅博…浪速大学医学部の医局員・財前の部下
椎名桔平/船尾教授…東都大学医学部第二外科・教授。財前の教授選のライバルに菊川(筒井道隆)候補を擁立
浪速大学病院患者のキャスト
本田博太郎/山田音市…近畿新聞会長
雛形あきこ/小西由香理…鵜飼、里見の患者。シングルマザー。鵜飼は胃がんの再発と誤診したが、膵臓の病気で東が緊急手術する。
柳葉敏郎/佐々木庸平…ガン患者
岸本加世子/佐々木よし枝…佐々木の妻
向井康二/佐々木庸一…佐々木の息子
財前家のキャスト
小林薫/財前又一…財前五郎の義親、財前産婦人科医院院長、浪速医師会副会長
夏帆/財前杏子…財前五郎の妻
市毛良枝/黒川キヌ…財前五郎の実母。岡山で一人暮らしをしている。
東家のキャスト
高島礼子/東政子…東教授の妻
飯豊まりえ/東佐枝子…東教授の娘
里見家のキャスト
徳永えり/里見三知代…里見の妻
訴訟関係のキャスト
斎藤工/関口弁護士…佐々木家の代理人を務める弁護士
山崎育三郎/国平弁護士…財前の代理人を務める弁護士
矢島健一/河野弁護士…国平が務める弁護士事務所代表
2003年 キャスト
キャスト
詳細は「白い巨塔の登場人物」を参照
主人公
財前五郎(第一外科助教授→第一外科教授) - 唐沢寿明
国立浪速大学医学部附属病院第一外科助教授。→ 第一外科教授・第一外科部長。ヘビースモーカー。食道外科を専門としている。天才的なオペの名手であり、ゆえに実力主義で自信家である。師弟関係にあった東教授とは、教授選をきっかけにいがみ合う仲になり教授就任の妨害を受ける。しかし第一章では、義父・財前又一の強力な援助により、徐々にしたたかな政治力を身につけ、結果として教授へと上り詰めた。その後、国際的な学会で高い評価を受け、新しくできる浪速大学病院の系列・がんセンター長の地位を獲得するが、二章での裁判に負けたことにより、内定を取り消される。物語の終盤では、裁判での結審直後に気胸で倒れ、肺癌ステージⅣと診断され死去する。元々は患者を助ける医者になりたい、母親を喜ばしてやりたいという一心から医師になったものの、大学病院特有の白い巨塔に巻き込まれ、地位や名誉を求めて生きるようになる。同期の里見とは、親友でありライバル。
里見脩二(第一内科助教授→千成病院内科医長) - 江口洋介
国立浪速大学病院第一内科助教授 → 千成病院内科医長。大学病院には患者治療とがん予防の研究のために残っており、政治的な野心は全くない。正義感から周りからは煙たがられることが多く、旧態依然とした病院の体制に強い葛藤を抱く。一方で患者と真正面から向き合うことで患者からは信頼を得ている。財前とは同期で技量を認め合いながらも終生のライバルで、正義感から財前に対して度々苦言を呈してきた。裁判では財前の不利になる言動をし、財前を敗北に追い込んだ人物。裁判の証言台に立つことで大学病院を追われ、大河内教授の斡旋により、民間の千成病院の内科医長に就任する。研究は大学病院とは比べ物にならないが、白い巨塔のない千成病院を居心地がいいと思っている。財前の癌を診断した際には「君の不安を受け止めたい」と語気を強めて語るなど、財前との友情を感じさせた。財前の最期を見届けた唯一の人物。
浪速大学の関係者
東貞蔵(第一外科教授→近畿労共病院病院長) - 石坂浩二
国立浪速大学医学部附属病院第一外科教授 → 近畿労共病院病院長に就任する。野心が強く、日に日に大きくなる財前の存在に嫉妬心を抱き、快く思っていない。退任後、自分の後釜は財前ではなく、石川大学医学部の菊川教授へ受け継ごうとしたが、力不足により教授選で敗北する。退任日の当日、財前から思わぬ仕打ちを受けることとなる。二章では、裁判に口を出すつもりではなかったが、佐々木庸平の死因の経緯を聞き、証言台で真実を話す。終盤、財前の肺癌を知り、メスを入れるが手の施しようがなく終わってしまう。肝心なところで詰めが甘く、妻である政子から焚き付けられる場面が多い。盆栽が趣味。
鵜飼良一(第一内科教授・医学部長→浪速大学学長) - 伊武雅刀
国立浪速大学医学部長兼附属病院第一内科教授・第一内科部長 → 浪速大学学長に就任する。財前の父などの策略によって、教授選では財前の味方になるが、最終的には自分の利益、金に心を動かされ、財前を教授就任へと手引きした人物。自身の誤診などは決して認めようとしない医者である。白い巨塔で描かれる権威主義の中心人物である。絵画鑑賞が趣味である。
大河内清作(病理学科教授) - 品川徹
国立浪速大学医学部病理学科教授。教授の中では年長者であり、鵜飼の前任の医学部長で基礎講座を取りまとめる。教授選の選考会委員長を務める。寡黙な性格で融通がきかないと言われる面もある。研究に熱心で患者治療に純粋な姿勢を大事にする里見に目をかけている。二章の佐々木庸平の病理解剖を行い、肺への転移を立証した人物。裁判で行き場を失った里見の就職口を紹介した。
今津昭二(第二外科教授) - 山田明郷
国立浪速大学医学部附属病院第二外科教授。東教授と懇意にしている。野心を抱く財前が第一外科教授になる事は、自分にとって不都合と考え、東教授に協力する形で教授選に参加する。
葉山優夫(産婦人科教授) - 渡辺憲吉
国立浪速大学医学部附属病院産婦人科教授。教授選に参加する。鵜飼派。
野坂耕一郎(整形外科教授) - 山上賢治
国立浪速大学医学部附属病院整形外科教授。財前、菊川のどちら側にもつかず、3人目の候補者を後押しする形で教授選に参加する。
則内大二郎(第二内科教授・浪速大附属病院長) - 田口主将
国立浪速大学医学部附属病院長兼第二内科教授。教授選に参加する。鵜飼派。
柳原弘(第一外科医局員) - 伊藤英明
国立浪速大学医学部附属病院第一外科医局員。浪速大学を奨学金で卒業し、外科医療の現場で活躍する財前を尊敬している。院内の情勢に疎いピュアな性格の持ち主。二章では、佐々木庸平の主治医を勤める。佐々木庸平のカンファレンスの際に財前の診断に疑問を抱いていたが、財前の言葉に丸め込まれ、佐々木庸平を死亡させてしまう。佐々木庸平の死について責任を感じていた。裁判では財前についていこうとしたが、最終的には自分に全責任を押し付けようとする財前を許すことができず、傍聴席で真実を叫んだ。
亀山君子(第一外科主任看護師→近畿労共病院看護師) - 西田尚美
国立浪速大学医学部附属病院第一外科主任看護師 → 近畿労共病院看護師になる。第二章の裁判の鍵を握る人物。一審の判決が降りた直後に大学病院を辞め、近畿労共病院に移る。証言を断り続けていたが、柳原が傍聴席で真実を叫んだ事を知ったのをきっかけに、証言に立つ。
佃友博(第一外科医局長→講師) - 片岡孝太郎
国立浪速大学医学部附属病院第一外科医局長 → 第一外科講師に就任する。派閥は財前派で第一外科をまとめている。財前を慕い、院内の情報を細かく報告する。財前が教授に就任すると同時に講師に就任する。
金井達夫(第一外科講師→助教授) - 奥田達士
国立浪速大学医学部附属病院第一外科講師 → 第一外科助教授。派閥や徒党を嫌い、自身も派閥に属してない独立派だと思っている。、稀に財前に意見することがあるが、人事について関与することがないため結果的には財前派となっている。財前が教授に就任すると同時に助教授に就任する。
安西信也(第一外科医局員→医局長) - 小林正寛
国立浪速大学医学部附属病院第一外科医局員 → 第一外科医局長。佃と行動することが多く、教授選の際には、東教授が連れてきた対抗馬・菊川に直談判して辞退を迫った。財前が教授に就任すると同時に医局長に就任する。
竹内雄太(第一内科医局員) - 佐々木蔵之介
国立浪速大学医学部附属病院第一内科医局員。柳原とは同期で悩みを相談し合う仲。院内の情報に敏感で、現実的な判断をするため、助教授の里見とは意見が合わないことが多い。
他大学の医師
船尾悟(東都大学医学部長・第二外科教授・日本外科医学会会長) - 中原丈雄
東都大学医学部長兼附属病院第二外科教授。日本外科医学会会長。同じ東都大出身の東教授から依頼を受け、第一外科後任教授に教え子の菊川を推薦した人物。財前とは対立していたものの、教え子を浪速大付属高度がん医療センターに送り込む事を条件に、裁判では財前側で証言した。
菊川昇(石川大学医学部教授) - 沢村一樹
船尾教授の推薦で、浪速大学第一外科の教授選で財前と席を争った。一度離婚を経験している。石川大学赴任以前はオーストラリアの医科大学の教授を務めていた。浪速大の教授選に敗れたことで、オーストラリアへ研究に出ると東教授に告げた。
唐木豊一(洛北大学医学部長・教授) - 平泉成
裁判で財前側に有利な証言をし、第一審の判決に大きな影響を与える。患者が医師を訴える事で、医師が仕事を行いにくくなること嘆いている。
正木徹(東都大学医学部教授) - 潮哲也
教授夫人会(くれない会)
東佐枝子 - 矢田亜希子
東貞藏の一人娘。東家で箱入り娘として育てられ、フランス語の大学院に通学する。両親の持ってくる縁談を「結婚相手は自分で見つけます」と煙たがっている。父をはじめ、大学病院で働く医師の姿に疑問を感じており、その中で患者と真正面から向き合う里見の姿を見て、特別な感情を抱く。第二章の裁判では遺族側の弁護士の援護をする。
財前杏子 - 若村麻由美
財前又一の一人娘で財前五郎の妻。学生時代にゴルフ部だったことを、くれない会のコンペで活かしている。酒好きで、現実的な性格。財前に対する愛情はないが、若くして教授夫人になることで周りからの脚光・優越感を感じたく、五郎に早く教授になってもらいたいと願っている。
里見三知代 - 水野真紀
里見脩二の妻。夫の研究には一切口出すことなく陰で支える存在。くれない会など教授夫人の集まりを機に佐枝子と親しくなるが、後に夫と佐枝子の仲を嫉妬するようになる。第二章での裁判では、家族より遺族を優先させた夫に愛想を尽かせ別居同然で実家に帰るも、夫の存在の大きさを改めて実感し、里見のもとに帰る。
東政子 - 高畑淳子
東教授夫人で、くれない会副会長。教育ママであり、東教授の政治を支えようとする。教授選の際に夫の煮え切らない態度を腹ただしく思う。夫を差し置いて脚光を浴びる財前の存在を憎悪している。鵜飼教授と対立しているため、くれない会副会長を降ろされる。
鵜飼典江(鵜飼教授夫人・くれない会会長) - 野川由美子
鵜飼教授夫人で、くれない会会長。くれない会で権威を振るい、夫の学内政治に協力している。
則内喜久子(則内教授夫人) - 橘ユキコ
陣内院長夫人で、くれない会会員→くれない会副会長。
葉山昭子(葉山教授夫人)- 水野あや
葉山教授夫人で、くれない会会員。
野坂ノブ子(野坂教授夫人)- 梅沢昌代
野坂教授夫人で、くれない会会員。
弁護士
関口仁(弁護士・原告代理人) - 上川隆也
第二章の裁判における遺族側の弁護士。医療裁判を主に手掛けており、その経験から「医者は最低だ」との自論をもつ。借金返済のために裁判を引き受けるが、東佐枝子と里見助教授らに心を動かされ、裁判に向き合うようになる。
国平学文(弁護士・被告代理人) - 及川光博
第二章の裁判における病院側の弁護士。
その他
花森ケイ子(クラブのママで、財前の愛人) - 黒木瞳
財前が通うクラブ・アラジンの美人ママで、財前の愛人。財前が教授へと上り詰める姿を楽しみながら見守っている。
財前又一(財前マタニティクリニック院長) - 西田敏行
財前マタニティクリニック院長で、財前杏子の父。大阪市医師会では副会長を務める。資産家である。過去に自分が大学で教授になれなかったことから五郎に自分を重ね、賄賂など手段を選ぶことなく教授にする。優秀なのに政治力を持とうとしない五郎が可愛くて仕方がない。カツラを装着している。
岩田重吉(大阪市医師会会長) - 曽我廼家文童
財前又一とはただならぬ仲で医師会の有力者。大阪市内に岩田内科を経営する院長。鵜飼教授を医学部長に押し上げた影の黒幕。財前五郎をそれぞれ金の力で教授へと導いた張本人。
黒川きぬ(財前五郎の実母) - 池内淳子
財前五郎の実母。夫の死後、夫の残した遺産で高等学校まで出させた。五郎の大学病院での仕事を誇りに思う一方で、院内の出世争いで無理をしているのではないかと常に心配している。現在は岡山の田舎で畑を営んでおり、農作物を定期的に送ってくれる。
里見好彦(里見脩二・三知代の息子) - 片岡涼
里見脩二・三知代の一人息子。喘息のため体が弱く、 運動会が嫌い。
マミ(ケイ子のクラブのホステス)- 立川絵理
佐々木よし江 - かたせ梨乃
佐々木庸平の妻。夫を誤診で死に追いやった財前を許すことができず、民事裁判を起こす。
佐々木庸平 - 田山涼成
財前の誤診で死亡した人物。家族で弁当屋を営む。阪神タイガースの熱狂的ファン。当初食道がんと診断されたが、実は原発巣から肺に転移しておりリンパ管炎症により術後1か月で死亡する。
佐々木庸一 - 中村俊太
佐々木庸平の一人息子。金髪で不良っぽい若者だが、裁判でボロボロになる母を支えている優しい性格の持ち主。
佐々木信平 - 廣川三憲
佐々木庸平の弟。
小西みどり - 河合美智子
物語の初盤で出てくる胃がんとすい臓がんを併発している人物。
みどりの夫 - 櫻庭博道
小西みどりの夫。
みどりの娘 - 佐々木麻緒
小西みどりの娘。
林田加奈子(製薬会社のMR) - 木村多江
製薬会社の営業員。担当である浪速大学病院にて営業中、廊下で倒れてしまい癌の全身転移が判明する。大学病院から追い出されるようにホスピスに転院し、間も無く死亡する。里見を慕うが、最後には煮え切らない態度に浪速大学を後にする。
五十嵐修三 - 大林丈史
大手建設会社社長。食道がんを患っていたが、財前の手によって完治する。術後に1億円を寄付した。
平泉涼子(製薬会社のワルシャワ駐在員) - 奥貫薫
財前五郎がワルシャワで行われた国際医学会に出席した際の案内人。
河野正徳(弁護士・国平の上司) - 福島勝美
安田太一(佐々木庸平に似た患者) - 嶋崎伸夫
野田華子(柳原の見合い相手)- 三浦理恵子
大阪地裁裁判長 - 小林勝也
大阪高裁裁判長 - 戸沢佑介(前半)、湯浅実(後半)
特別版のみ
綿貫定男(財前の後任第一外科教授) - 升毅
斉藤たかよ - 島かおり
『白い巨塔』(しろいきょとう)は、山崎豊子の長編小説。浪速大学に勤務する財前五郎と里見脩二という対照的な人物を通し、医局制度などの医学界の腐敗を鋭く追及した社会派小説である。山崎豊子作品の中でも特に傑作と名高く、1966年の映画化以来、何度も映像化された。映像化作品などについては、映像化作品セクションとラジオドラマ作品セクションを参照。
1963年9月15日号から1965年6月13日号まで、『サンデー毎日』に連載された。当初、第一審までで完結の予定であったが、読者からの反響が予想外に大きかったため、1967年7月23日号から1968年6月9日号にかけて「続・白い巨塔」を『サンデー毎日』に連載した。正編は1965年7月、続編は1969年11月にそれぞれ新潮社から単行本として刊行された。山崎は初版の単行本あとがきにおいて、この作品を書いた理由を、ジョージ・マロリーの言葉を引き合いに出して、大学病院の医局には「そこに重厚な人間ドラマがある」からと述べている(文庫版あとがきに詳細な記述あり)。後の医学部に端を発する東大紛争に大きな影響を与えた。
その一方で、山崎は反響に応じた続編の執筆について本意ではなかったようで、「小説的生命を全うしようとすれば、既に完結した小説の続編は書くべきではなく、作家としての社会的責任を考えれば、小説の成果の危険をおかしてでも書くべきであると考えた。この選択の難しさは、作家になってはじめて経験した苦悩であったが、最後は小説的生命より、社会的責任を先行させ、続編に取り組んだ」とのむねを語っている。また同小説は「インフォームド・コンセント」訴訟について医学会では一種のテキスト的な扱いを受けている。