運賃収受依頼書
5月26日
某駅からICOCAカードを使用して、JRに乗り、御所(ごせ)で降りる。
桜井線和歌山線はワンマンカー
今までにもワンマンカーを利用し、三輪駅等で下車したことはあったのだが、今回は勝手が違う。
例えば、無人の三輪駅で下車の場合、ICOCAカードを車掌に見せ、ICOCA機にあてて清算することができる。
ところが御所(ごぜ)の場合、車掌にICOCAカードをを提示すると、
「ちょっと待って下さい。」
と丁寧な口調。
書類を取り出し、「運賃収受依頼書」に備考を記入して下さる。
複数人で乗っても、「運賃収受依頼書」は一枚。人数の表示は無い。
奈良に住んでからというものこういったことがなきにしもあらず。
当然無人駅だと決めてかかっていたが、駅員は二人。
一応、念のため、駅員たちに事情をお尋ね申し上げる。
人の良さそうな駅員は、
「此処ではできませんのです。」
とおっしゃり、こちらが申し訳なく感じる。
ICOCAカードと「運賃収受依頼書」を大切にカード入れにしまう。
ただ、問題が一点。
清算途中のICOCAカードはバスで利用できず、いちいち財布からお金を取り出し、両替し、料金入れに入れることとなる。
これではICOCAカードのメリットは無い。
しかしながらここはのどかな田園地帯だ。
民俗学関係所にも御所(ごせ)の話しは多く載せられているくらい、珍しい風習が今も残るという。
バスの車窓から眺める御所(ごせ)は牛舎があり、畑には山羊がつながれていた。
途中見える葛城山の麓もすこぶる素晴らしい。
こんなに美しい所なら、ICOCAカードが使えないくらいは何のその。
初めて見た「運賃収受依頼書」や親切丁寧なJRの車掌や御所(ごせ)の駅員たちに親しみを覚えた。
「運賃収受依頼書」はなじみの最寄り駅で清算していただいたが、ここでも駅員二人は紳士的で親切。心が和んだ。