乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱10 弥生(日本に置ける3月)、暮の春、建辰月、月宿、夢見月
弥生
3月(さんがつ)は、グレゴリオ暦で年の第3の月に当たり、31日間ある。
冬と春の境目の季節である。
日本では、旧暦3月を弥生(やよい)と呼び、現在でも新暦3月の別名としても用いる。
弥生の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力で、これに対する異論は特にない。
ヨーロッパ諸言語での呼び名であるmars,marzo,Marchなどはローマ神話のマルス (Mars) の月を意味するMartiusから取ったもの。
古代ローマの暦(ユリウス暦より前)においては、年の最初の月は現在の3月にあたる。当時の暦での最後の月に日数調整を行っていたことの名残で閏年の日数調整を2月に行う。
3月はその年の11月と同じ曜日で始まり、平年には2月と同じとなる。
日本における3月
日本では弥生(やよい)の他に、花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、花見月 (はなみづき)、夢見月(ゆめみつき)、桜月(さくらづき)、暮春(ぼしゅん)等の別名もある。
日本では年度替り(主に会計年度や学年)の時期として有名である。
月を通して卒業式や送別会が行われ、出会いと別れの時期でもある。
また、春休みに該当する当月末には、人事異動が行われたり、多くの学校・会社・官公庁などが引越しや移行作業、新生活の始まりなどで忙しくなる。
異名
かげつ(花月)、きしゅん(季春)、くれのはる(晩春)、けんしんづき(建辰月)、さくらづき(桜月)、さはなさきつき(早花咲月)、さんげつ(蚕月)、しゅくげつ(宿月)、とうげつ(桃月)、はなみづき(花見月)、はるをしみつき(春惜月)、ばんしゅん(晩春)、ひいなつき(雛月)、やよい(弥生)、ゆめみづき(夢見月)
(ウィキペディア)
暮の春 晩春
暮春/末の春/春暮るる/暮れゆく春
春の終る頃という意味と春の日の夕暮れの二つの意味がある。
行く春ほど主観的に使われず、とりとめなく用いられることが多い。
どど川の春や暮れ行く葭の中 丈草 「柿表紙」
ものひとついはで胡蝶の春くれぬ 千代女 「松の声」
いとはるる身を恨み寝やくれの春 蕪村 「蕪村遺稿」
狩倉の矢来出来たり暮の春 召波 「春泥発句集」
還俗のあたま痒しや暮の春 几董 「井華集」
伐り倒す楠匂ひけりくれの春 闌更 「三傑集」
干潟遠く雲の光れる暮春かな 臼田亜浪 「旅人」
( きさごい歳時記より、引用)
建辰月 けんしんつき・けんしんづき
陰暦3月の異称。「建」は北斗七星の柄を意味する。
この季節には、北斗七星の柄が「辰」の方角になるため、このように呼ばれる。
陰暦3月の異称には、他に竹秋、夢見月、禊月、花惜月、春惜月、蚕月などがある。
(実用日本語表現辞典 )
月宿(げっしゅく)
月宿(げっしゅく)は、天球上の天の赤道付近(本来は月の通り道である白道)を、27ないし28のエリアに分割したもの。
英語では lunar mansion(s) あるいは lunar station(s)、ドイツ語では Mondstation(en) という。
いずれも「月の宿り」を意味するが、日本や中国では一般に星宿と呼んでいる。月宿は世界各地に見られる。
(ウィキペディア)
夢見月 ゆめみつき・ゆめみづき
陰暦3月の異称。春の季語として使われる。陰暦3月の異称には、他に竹秋、禊月、花惜月、春惜月、建辰月、蚕月などがある。
(実用日本語表現辞典 )
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