法隆寺 追儺式 西円堂にて 2019年2月3日
雨の中をずぶ濡れになりながら一時間以上を歩き、法隆寺の西円堂に到着。
雨はますます強くなる。
消防団の方々や警察の方々、関係者の方々の緊張が強まる。
鬼が松明を観客の方に向かって投げるのが法隆寺追儺式の流儀となっているため、近年では観客の安全対策のために鉄柵が設置されている。
午後七時。
鐘を鳴らす音が七回半
そしていよいよ鬼が登場。
鬼は赤鬼と青鬼と黒鬼。
正面で形を決め、松明を手に持ち、再びポーズ。
そして観客に向かって松明を投げ、鬼は西円堂を三周する。
毘沙門天が登場。
鬼の後ろを毘沙門天が追いかけて、悪さをする鬼を退散させる。
鬼は西円堂の三方向で構え、松明を投げる。
お参りしておられる観客は、大人も子供もこぞって口々に、
「こっちこっち」
「こっちやでぇ。」
と松明を催促する。
そして自分の近くに飛んできて火の粉が舞うと、
「ウオォ〜」
と方々から、いった歓声が上がる。
奈良では有名な追儺式穂一つだと思うが、地元民とも密着した部分があり、面白みが感じられる。
雨の中多くのお参りの方々が鬼を見て厄払いをしておられた。
追儺式とはありがたい行事の一つであると満たされた気分で夫と微笑みながら、法隆寺を後にした。
毎年 2月3日
17時30分頃~西円堂修二会結願
19時~追儺式
法隆寺 西円堂 (さいえんどう)
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1