渋谷・コクーン歌舞伎 第十六弾「切られの与三」 5★
2018/5/9(水)~5/31(木)
テレビで渋谷・コクーン歌舞伎 第十六弾「切られの与三」をみた。
歌舞伎の基本を軸に、新たな部隊の展開をされていて、感心した。
世に言う大根役者が古典歌舞伎もできないことから逃げて、新しい歌舞伎と唱え続けている歌舞伎役者がいらっしゃる中、七之助さんは古典歌舞伎の形を大切にされ、見事な舞台を展開されていらっしゃった。
舞台の途中、安部公房スタジオの『イメージの展覧会』(大津整備劇場)に類似した場面があったが、うまく歌舞伎にかわせられ、こちらも感心。
大変面白いお舞台で、こういった新歌舞伎なら、みてみたいねと家族とともに話し合っていた。
七之助さんは先代の芝翫丈に大変にてらっしゃって、お上手だわインパクトはあるわで、みていてワクワクした。
このような役者さんが今もいらっしゃって、歌舞伎を受け継がれていかれるのかと思うと、大変に嬉しく感じた。
この舞台を録画したかったが、ブルーレイのが傷んでいたため、今回大きなテレビに買い換えた。
それもこれも、七之助さんのおかげ。
七之助さんとは、芝翫丈の香りを感じさせる素晴らしい役者さんだと感じる。
コクーン歌舞伎に新たな歴史が刻まれる――
名作『与話情浮名横櫛』に鋭く切り込む、『切られの与三』
1994年、十八世中村勘三郎(当時 勘九郎)と演出家・串田和美(当時 シアターコクーン芸術監督)の強力なタッグにより華々しく幕を開けた、“渋谷・コクーン歌舞伎”。新たな文化を発信し続ける渋谷のBunkamuraシアターコクーンの看板公演として数々の話題作を生みだしてきました。
2018年は第十六弾として『切られの与三』を上演します。
江戸世話物の名作『与話情浮名横櫛』が新たな演出により、『切られの与三』として生まれ変わる―
ヨサブロウが走りぬけた
因果の中をキズだらけになって
オトミ、お前は一体だれなんだ?
与三郎に中村七之助、お富にコクーン歌舞伎初出演の中村梅枝という清新な配役で、同じく初出演となる中村萬太郎に、コクーン歌舞伎を支えてきた片岡亀蔵、笹野高史、そして中村扇雀が出演。また、歌舞伎演目に現代的な感覚や手法を取り入れ、注目を集めている「木ノ下歌舞伎」を主宰する木ノ下裕一が補綴を担当。演出の串田和美との新たなコンビネーションにも注目です。疾風怒涛のコクーン歌舞伎、最新作にご期待ください!
スタッフ
瀬川如皐 作「与話情浮名横櫛」より
補綴:木ノ下裕一
演出・美術:串田和美
照明:齋藤茂男 音楽:Dr.kyOn 音響:武田安記 映像:栗山聡之
技術監督:櫻綴 狂言作者:竹柴徳太朗 舞台監督:横沢紅太郎
出演
中村七之助、中村梅枝、中村萬太郎、中村歌女之丞、中村鶴松、真那胡敬二、笹野高史、片岡亀蔵、中村扇雀
中村勘之丞、中村山左衛門、中村小三郎、澤村國久、中村かなめ、中村いてう、小西康久、大月秀幸、内田紳一郎、武谷公雄
中村仲之助、中村仲四郎、中村仲助、中村仲弥、中村仲侍、中村扇十郎、中村竹蝶、土橋慶一、近藤隼、細川貴司、草光純太
データーは、コクーン公式HPより