『密着!中村屋ファミリー 勘九郎七之助に世界が喝采&7歳5歳涙の猛稽古SP』 5★
亡き勘三郎の思いを継いで・・・勘九郎、スペインで連獅子に挑む
勘太郎と長三郎の最新映像とともに中村屋ファミリーの特別な一年を独占取材!
歌舞伎役者密着ドキュメントは多々あり、そこそこの数を見てはいるつもりであったが、『密着!中村屋ファミリー 勘九郎七之助に世界が喝采&7歳5歳涙の猛稽古SP』は大変面白く、また、有意義であった。
一
まず、十八代目中村勘三郎さんが多くの役者からの愛されたがが半端ないことは生前舞台でひしひしと感じさせられてはいたが、今回の番組でも同様。
二
以前から十七代目の思い入れを十八代目が受け継がれたことに感動していた私は、このテレビを通じて、十八代目中村勘三郎さんの芝居に対する情熱が、勘九郎さんと七之助さんに受け継がれ、お二方共に力を合わせて中村屋を、そして歌舞伎を、強いては日本の伝統芸能を守っていかれようとするまっすぐな生き様に感動をした。
そして今まさに勘九郎さんのご子息お二人にも受け継がれている。こういった姿を拝見させていただくと、歌舞伎の将来も明るい光が見えるように感じる。
十代の頃に南座で見た、十七代目の奴姿の踊りが見に浮かぶのがありがたい。
三
私の好きな古典歌舞伎もおこなしになる七之助さんが素晴らしかった。
十月歌舞伎座は「十八世中村勘三郎七回忌追善」では七之助さんは助六曲輪初花桜」で揚巻を演じられた。
戦後、歌舞伎座で揚巻を演じた女形は物故者では、
六代目歌右衛門、
七代目梅幸、
七代目芝翫、
四代目雀右衛門、
現役の役者では
藤十郎(扇雀時代)、
玉三郎、
菊五郎、
福助、
雀右衛門
七之助
(菊之助は海老蔵の襲名の時に地方の劇場で演じただけとのこと)
また映像では「お染の七役 」の舞台裏の忙しさも映し出されていた。
早変わりの役者さんは大変なのに、会場で楽しんでいる私たちは早変わりやトリックを見て楽しみ、手を叩いて感動してる温度差が面白く感じた。
四
七之助さんが勘九郎さんの御次男や鶴松さんに真剣に芝居や踊りを教えておられたこと。
五
孝玉(仁左衛門さんと玉三郎さん)がお二人で七之助さんに「助六」(揚巻)を教え受け継ぐ様子。
六
仁左衛門さんの「助六」を見ることができた。
七
七代目芝翫さんが映し出されていたこと。
また、勘九郎さんのご長男が踊られた後、七代目芝翫さんのお内儀様が楽屋まで入り涙を流して喜ばれていたこと。
八
歌六さんの髭の意休を見られたこと。
以上の理由で、今回のテレビは見て良かったと感じた。
2018年11月9日(金)
19:57~21:55 フジテレビ系列全国ネット
出演者
中村勘九郎
中村七之助
中村勘太郎
中村長三郎
前田 愛
ほか
【語り】
金子ノブアキ
武田祐子
スタッフ
【監修】
吉崎典子
【協力】
ファーンウッド
松竹株式会社
【演出】
松木 創
【ディレクター】
幸田理一郎
花枝祐樹
【プロデューサー】
坂口和之進
後藤 博
【チーフプロデューサー】
西村 朗
【制作協力】
共同テレビ
【制作著作】
フジテレビ
ご覧くださいまして、ありがとうございます。