$ 0 0 見上げれば月も晴れ間もなかりけり 芒に添ふる恨芋名月 中秋雲隠鳴鳥 二十三日の夜の月は、鰯雲に身を包まれて神々しく輝いていた。 中秋の名月は雨雲に隠れ、星一つ出ていなかった。 間の悪い月だが、見上げる夜空のどんよりとしたくも。 この鉛色の向こうにはかぐや姫がおわしますかと思うと、芋名月もまた良しと感じる。 愚鳥小鳥何見て羽る 十五夜思うて見て羽る 狙芋鼠鳥輩 見ていただき、ありがとうございます。