『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』下巻 巻之八 付録瞬間考(5枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』「目録上」「目録下」「目録終 全本八冊」読了す。
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』を「目録上」「目録下」「目録終 全本八冊」読了す。
丁寧に読んだつもりだが、時間をおいてもう一度読み通したい。
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』を読み終えて、近松門左衛門の『平家女護島』を読みたくなってきた。
随分前に近まる全集は手に入れたものの、まだ変体仮名も知らなかった私には、全くお手上げで、本棚にしまわれたままであった。
いつか、読むぞ!近松作品!!を目標に、八年もの間 古文書に取り組んできた。
今はまだ開けぬ近松作品ではあるが、これから書庫に向かい、『平家女護島』を手に取ることとなる。
芝居でいう鳥目の病の手術の後の、包帯を開く瞬間のような心地さえする。
癖のある文字だった近松全集だが、今の私はこの作品をどのように感じることであろうか。
それは、この後の時間の、お楽しみ。
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』を読んで、また一つ好きな世界が広がったことに喜びを覚える。
また、芝居も、舞台ばかり見るのも楽しいが、こういった作品を見つめつつ舞台を眺めるのも一つの方法としては良いように感じる。
人それぞれ、自分のスタイルで好きなことに取り組みたいと痛感した秀作であった。
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』を読んでる途中も読了後も、いろいろな歌舞伎役者が演じる俊寛を思い浮かべていた。
あまりにも多くの回数を見た演目『平家女護島(俊寛)』は、演じ手により大きく捉え方や演じ方が異なる。
その中でも私にも二、三名の役者の演じる俊寛という人物像が心に残る。
中にはまだ四歳に満つか満たぬような我が子を感動に巻き込み、泣かせた役者もおられた。
我が子曰く、
可哀想すぎるぅ、と。
我が子は島に残される瞬間の姿を見定め、鬼界ヶ島に満ち来る海のごとき涙を浮かべて泣いた。
幼子をも感動させる歌舞伎演目『平家女護島』を、歌舞伎歴ウン十年の私は『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』という舞台とは違った形で楽しむ事に喜びを覚える。
余談ではあるが、目録題の話。
「目録上」と書いて、「もくろくしょう」
「目録下」と書いて、「もくろくげ」
「目録終」と書いて、「もくろくはり」 と読むそうだ。 (俊寛僧都物語 解説 463項)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』では
「目録上」「目録下」「目録終 全本八冊」と表記するとの事。(俊寛僧都物語 解説 463項)
写真のみ
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』下巻 巻之八 (巻之一〜巻之八の和本の表紙 共通絵柄)(1枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』巻之一 自叙 八巻八冊 絵師:歌川豊広(3枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』巻之一 玉抱有罪とハ 八巻八冊 絵師:歌川豊広 曲亭馬琴編次(3枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』巻之二 さすらひの巻 弐 八巻八冊 絵師:歌川豊広 (5枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』巻之三 みさほのまき 三 八巻八冊 絵師:歌川豊広 (5枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』巻之四 以王ふが島能春 八巻八冊 絵師:歌川豊広 (3枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』巻之四 巻之四を終えて予告等 八巻八冊 絵師:歌川豊広(4枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』下巻 巻之五 序・物語最初頁 八巻八冊 絵師:歌川豊広(4枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』下巻 巻之五 抱筈露宿とハ 歌を遺して 児に示せし 俊寛僧都が事(3枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』下巻 巻之六 だ以せんの上(6枚) 抱琴述情とハ
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』下巻 巻之七 大悲山の下 (4枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』下巻 巻之八 序文滝沢馬琴の引用書が半端なくすごい。(4枚)
『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』下巻 巻之八 付録瞬間考(5枚)『馬琴中編読本集成 第八巻 俊寛僧都嶋物語』「目録上」「目録下」「目録終 全本八冊」読了す。
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和本 『阿旬殿兵衛実実記』(あしゅんでんべいじつじつにっき)巻一、巻二、巻三 滝沢馬琴 歌川豊広 1857年
俊寛僧都嶋物語 八巻八冊 絵師:歌川豊広
著者 鈴木重三 編
徳田 武 編
1998年
A5・540ページ
15000円
曲亭馬琴
江戸時代後期
明和4年6月9日(1767年7月4日)生
嘉永元年11月6日(1848年12月1日)没
戯作者、読本作者
読本、合巻、黄表紙、歳時記、随筆
代表作 『椿説弓張月』『南総里見八犬伝』
デビュー作『尽用而二分狂言』
お付き合いくださいまして、誠にありがとうございます。