(映画『どろろ』に登場の百鬼丸から肝臓を奪った、蛾の魔物、マイマイオンバみたいでしょう。
この絵巻物は 『稲生物怪録絵巻 下巻』(いのうもののけろくえまき 堀田家所蔵) 部分です。 )
映画『どろろ』
映画『どろろ』を観た。
出演者がカラフルで重厚。
面白く最後まで楽しむ事ができた。
只今『稲生物怪録絵巻集成』(杉本好伸編 国書刊行会出版 304ページ)から『稲生逢妖談』(宮内庁書陵部所蔵)を読んでいる最中で、『どろろ』の一部分に似たような場面が有り、心ときめいた。
『稲生物怪録絵巻 下巻』(いのうもののけろくえまき 堀田家所蔵)
『稲生物怪録絵巻集成』
『稲生物怪録絵巻 下巻』(いのうもののけろくえまき 堀田家所蔵)
『稲生物怪録絵巻集成』
上の絵は、蛾の魔物、マイマイオンバの場面と似ているか…
『稲亭物怪録』(とうていぶっかいろく 慶応義塾大学 三田メディアセンター所蔵) A
『稲生物怪録絵巻集成』
『稲亭物怪録』(とうていぶっかいろく 慶応義塾大学 三田メディアセンター所蔵) B
『稲生物怪録絵巻集成』
『稲亭物怪録』(とうていぶっかいろく 広島県歴史民俗資料館所蔵)
『稲生物怪録絵巻集成』
上の絵は、土屋アンナが扮した妖怪のこどもたちが芋虫になってあらわれる場面と似ているか…
『稲亭物怪録』Aと『稲亭物怪録』Bは同じ場面を描いているが、画家によって表現は異なる。
広島県歴史民俗資料館所蔵の顔の絵の方が、映画の芋虫の場面のイメージに近い。
四十八の魔物
ヤシガニ蜘蛛
長髪の老婆のような顔にヤシガニのハサミ、蜘蛛の下半身を持つ魔物。百鬼丸から右脚を奪った。
マイマイオンバ
百鬼丸から肝臓を奪った、蛾の魔物。
桜魔人
百鬼丸から左耳を奪った、桜のろくろ首の妖怪。
オオサンショウウオ
二足歩行する巨大な山椒魚の怪獣。百鬼丸から声帯を奪った。
強固な皮膚を持ち、刀を撥ね返すほど硬い。巨木をもなぎ倒す強靭な尻尾を武器とし、大口から伸びる長大な舌で獲物を丸呑みにする。巨体が災いして俊敏性は弱いが驚異的な跳躍力を誇り、劇中ではヒップ・ドロップを披露している。また、雨を封じる力がある。
カラス天狗
百鬼丸から右腕を奪った怪人。
鳥葬で人の肉の味を覚え、やがて生身の人の肉を食らいたいと思うようになった烏が、いつしか山で修行する修験者たちを襲い、喰らううちにカラス天狗になったといわれている。
背中から生えた巨大な翼で大空を自在に飛びまわる。上空から二本の剣を高速で振るい、百鬼丸とほぼ互角の戦いを繰り広げた。
百鬼丸との激闘の末敗れ、その際に「恨むなら貴様の父を恨め」という言葉を遺す。
赤野獣・青野獣
山犬のような野獣の姿をした、赤と青一対の獣。それぞれ百鬼丸から目を奪った。
かつては多くの信仰を集めた大神宮の狛犬だったとされる[1]。川や滝、湖といった水に関わる場所に好んで姿を現す。
軽快な身のこなしを誇り、鋭い牙と強力な顎力を武器とする。しかし最大の武器は言葉で、驚くほど鋭い直感で相手の心を見抜き、攻め込み、いたぶり、絶望させ、自殺へと追い込む。
四化入道(しけにゅうどう)
百鬼丸から心臓を奪った魔物。
原作と似て、かつては山寺を取り壊し、山城を造ろうとした武将[2]の命に逆らい、生き埋めにされた和尚だったが、その怨念が地中に生きる野ネズミやカワウソ、モグラの精気と交わり、魔物となったといわれている。
四化景光(しけかげみつ)
四化入道が醍醐景光と一体化した姿。
赤錆山の魔物
チンピラ(演:劇団ひとり)の台詞にのみ登場。
赤錆山(あかさびやま)という鉱山に住み着き、そこを訪れる人間を喰らっていた。百鬼丸によって退治されたと思われる。
監督 塩田明彦
脚本 NAKA雅MURA
塩田明彦
製作 平野隆
出演者 妻夫木聡
柴咲コウ
瑛太
原田美枝子
中井貴一
音楽 安川午朗
福岡ユタカ
主題歌 Mr.Children「フェイク」
撮影 柴主高秀
編集 深野俊英
製作会社 ツインズジャパン
配給 東宝
公開 2007年1月27日
上映時間 138分
製作国 日本
言語 日本語
製作費 20億円
興行収入 34.5億円
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『どろろ』は、2007年1月27日公開の日本映画、手塚治虫の漫画どろろの実写映画版である。製作は「どろろ」製作委員会、制作プロダクションはツインズジャパン、配給は東宝が行った。
概要
原作は室町時代後期から戦国時代前期を舞台にしていたが本作は架空の異世界を舞台にし、所々に現代的な物品が盛り込まれ、ジャパニーズ・ファンタジーとも言うべき内容となっている。興行収入34億円と、大ヒットとなったため平野隆プロデューサーは、「日本でもエンターテインメントが成立するということを証明できたと思う」と語った。
前記でも述べたように興行で大ヒットとなり、『2』『3』の続編製作が決定と公告された。スポーツ報知によると、総製作費は第1作の20億円(プロデューサーの独断で当初見積を大幅に超過した)を上回り、第2、3作を合わせて計60億円となるということであった。第2作は2009年公開を目指し作業中だと言われていたが、近年の経済情勢の悪化による予算削減等の理由により頓挫している。代替作として妻夫木聡主演で『感染列島』(2009年1月公開)が製作され、瑛太に対しては『余命1ヶ月の花嫁』(2009年5月公開)への準主演が提供された。また、続編に備えて本格アクションの習熟を目指していた柴咲コウの修練の成果は2008年4月に公開された『少林少女』に生かされた。
キャッチフレーズは「運命を、ぶった斬れ。」、「物語が、動き出す。」、「必死に生きて、何が悪い!」。
ちなみに手塚作品で初のPG-12指定を受けている。
ストーリー
はるか昔(賢帝歴三千四十八年)。とある街の酒場で、踊り子に化けた魔物と戦う青年・百鬼丸を目撃したコソ泥・どろろ。百鬼丸は身体の四十八ヶ所を魔物に奪われており、その欠けた箇所を義肢で補っていた。通りすがりの琵琶法師から百鬼丸の身の上話を聞いたどろろは、その左腕に仕込まれた魔物を爆発蒸散させることのできる妖刀に興味を持ち、つきまとうようになる。初めは鬱陶しがっていた百鬼丸だが、時を重ねていくうちにしだいに心を開き、共に魔物を倒し、元の身体を取り戻すための旅をする。
旅をしていく中で深まる二人の絆と、次々と明らかになってゆく百鬼丸の過去。どろろの両親の仇、醍醐景光とは何者か。何故百鬼丸は身体の四十八ヶ所を奪われたのか、百鬼丸の本当の両親は誰なのか。その謎が明かされたとき、物語は大きく動き出す。
父の野望のため身体を奪われし者―――そして時の権力に両親を奪われし者―――失われた身体と心を取り戻すための二人の旅は続く。
原作との相違点[編集]
原作では室町時代および戦国時代が舞台だが、映画版では架空の異世界が舞台となっている。
百鬼丸とどろろの年齢。
原作では、最終話までどろろの性別は不明である。
百鬼丸とどろろが初めて会うのは、原作では橋桁の上でどろろが苛められているのを百鬼丸が見かけたと言う設定だが、映画では酒場に偶然逃げ込んだどろろが百鬼丸の戦いの一部始終を見かけたというものになっている。
原作では2人の名前は最初からついていたが、映画版では名を聞かれた百鬼丸が、決まった名はないとしながら過去の字を連ねたとき、どろろが彼を「百鬼丸」と決め、また自分の名前に「どろろ」を盗んだ(もらった)ことになっている。また、「どろろ」という語源について、原作では特に説明はないが、映画では、「ずっと南の国の言葉で、『化け物小僧』を意味する言葉」となっている。(原作では、「どろぼう」の片言言葉が「どろろう」に聞こえたことから手塚治虫が名づけており、特にそういったルーツはない。)
原作では寿海が百鬼丸のために作った体は主に木や陶器で作られているが、映画では作った工程はエレキテルを使用するなど、オリジナルとなっている(原作では自分の意志で動かすことはできず、腕に限っては肩の筋肉で若干動かすことができる)。
原作では腰刀でも何でも魔物を倒せたが、映画版では左腕の妖刀「百鬼丸」でしか倒せなかった。また原作では左腕の妖刀には名前がついておらず、寿海が若かりしころ与えられたものという設定だが、映画版では「百鬼丸」と名づけられており(刀にも刻まれている)、琵琶法師のものということになっている(その際、「百鬼丸」を琵琶に偽装していた)。
原作では醍醐景光はまだ一国の領主ではなく、富樫という主君も存在するが、映画版では成り上がって城を治めている。
原作では多宝丸はばんもんの巻で百鬼丸に斬られて死ぬが映画版では、ラストで醍醐景光に代わって城を治めている。
百鬼丸の体のまだ魔物から戻っていない部分に限り、原作には無い再生能力がある。
原作では最終的にどろろと百鬼丸はバラバラで行動してしまっているが、映画版では続編を意図してか、ラストでは一緒に旅をしている。
醍醐景光、鯖目、寿海の死亡。
マイマイオンバの寺で子を捨てた両親を叱責するキャラクターはどろろに変更(原作では百鬼丸)。
百鬼丸は原作では寿海を「パパ」と呼んでいたが、映画版では「父ちゃん」。
キャスト
百鬼丸:妻夫木聡(幼少期:鈴木宗太郎)
どろろ:柴咲コウ(幼少期:橋本くるみ)
多宝丸:瑛太
百合:原田美枝子
琵琶法師:中村嘉葎雄
寿海:原田芳雄
チンピラ:劇団ひとり
チンピラ:インスタントジョンソン
占い師:きたろう
飯屋の親父:寺門ジモン
子捨て村の住民夫婦:でんでん、春木みさよ
火袋(どろろの父):菅田俊
住職(地獄堂):山谷初男
鯖目:杉本哲太
鯖目の奥方:土屋アンナ
お自夜(どろろの母):麻生久美子
醍醐景光:中井貴一
スタッフ
監督:塩田明彦
アクション監督:程小東(チン・シウトン)
プロデューサー:平野隆
原作:手塚治虫
受賞歴[編集]
第七回日本映画テレビ協会映像技術賞 VFX、劇映画部門
データーは全てウィキペディア
この絵巻物は 『稲生物怪録絵巻 下巻』(いのうもののけろくえまき 堀田家所蔵) 部分です。 )
映画『どろろ』
映画『どろろ』を観た。
出演者がカラフルで重厚。
面白く最後まで楽しむ事ができた。
只今『稲生物怪録絵巻集成』(杉本好伸編 国書刊行会出版 304ページ)から『稲生逢妖談』(宮内庁書陵部所蔵)を読んでいる最中で、『どろろ』の一部分に似たような場面が有り、心ときめいた。
『稲生物怪録絵巻 下巻』(いのうもののけろくえまき 堀田家所蔵)
『稲生物怪録絵巻集成』
『稲生物怪録絵巻 下巻』(いのうもののけろくえまき 堀田家所蔵)
『稲生物怪録絵巻集成』
上の絵は、蛾の魔物、マイマイオンバの場面と似ているか…
『稲亭物怪録』(とうていぶっかいろく 慶応義塾大学 三田メディアセンター所蔵) A
『稲生物怪録絵巻集成』
『稲亭物怪録』(とうていぶっかいろく 慶応義塾大学 三田メディアセンター所蔵) B
『稲生物怪録絵巻集成』
『稲亭物怪録』(とうていぶっかいろく 広島県歴史民俗資料館所蔵)
『稲生物怪録絵巻集成』
上の絵は、土屋アンナが扮した妖怪のこどもたちが芋虫になってあらわれる場面と似ているか…
『稲亭物怪録』Aと『稲亭物怪録』Bは同じ場面を描いているが、画家によって表現は異なる。
広島県歴史民俗資料館所蔵の顔の絵の方が、映画の芋虫の場面のイメージに近い。
四十八の魔物
ヤシガニ蜘蛛
長髪の老婆のような顔にヤシガニのハサミ、蜘蛛の下半身を持つ魔物。百鬼丸から右脚を奪った。
マイマイオンバ
百鬼丸から肝臓を奪った、蛾の魔物。
桜魔人
百鬼丸から左耳を奪った、桜のろくろ首の妖怪。
オオサンショウウオ
二足歩行する巨大な山椒魚の怪獣。百鬼丸から声帯を奪った。
強固な皮膚を持ち、刀を撥ね返すほど硬い。巨木をもなぎ倒す強靭な尻尾を武器とし、大口から伸びる長大な舌で獲物を丸呑みにする。巨体が災いして俊敏性は弱いが驚異的な跳躍力を誇り、劇中ではヒップ・ドロップを披露している。また、雨を封じる力がある。
カラス天狗
百鬼丸から右腕を奪った怪人。
鳥葬で人の肉の味を覚え、やがて生身の人の肉を食らいたいと思うようになった烏が、いつしか山で修行する修験者たちを襲い、喰らううちにカラス天狗になったといわれている。
背中から生えた巨大な翼で大空を自在に飛びまわる。上空から二本の剣を高速で振るい、百鬼丸とほぼ互角の戦いを繰り広げた。
百鬼丸との激闘の末敗れ、その際に「恨むなら貴様の父を恨め」という言葉を遺す。
赤野獣・青野獣
山犬のような野獣の姿をした、赤と青一対の獣。それぞれ百鬼丸から目を奪った。
かつては多くの信仰を集めた大神宮の狛犬だったとされる[1]。川や滝、湖といった水に関わる場所に好んで姿を現す。
軽快な身のこなしを誇り、鋭い牙と強力な顎力を武器とする。しかし最大の武器は言葉で、驚くほど鋭い直感で相手の心を見抜き、攻め込み、いたぶり、絶望させ、自殺へと追い込む。
四化入道(しけにゅうどう)
百鬼丸から心臓を奪った魔物。
原作と似て、かつては山寺を取り壊し、山城を造ろうとした武将[2]の命に逆らい、生き埋めにされた和尚だったが、その怨念が地中に生きる野ネズミやカワウソ、モグラの精気と交わり、魔物となったといわれている。
四化景光(しけかげみつ)
四化入道が醍醐景光と一体化した姿。
赤錆山の魔物
チンピラ(演:劇団ひとり)の台詞にのみ登場。
赤錆山(あかさびやま)という鉱山に住み着き、そこを訪れる人間を喰らっていた。百鬼丸によって退治されたと思われる。
監督 塩田明彦
脚本 NAKA雅MURA
塩田明彦
製作 平野隆
出演者 妻夫木聡
柴咲コウ
瑛太
原田美枝子
中井貴一
音楽 安川午朗
福岡ユタカ
主題歌 Mr.Children「フェイク」
撮影 柴主高秀
編集 深野俊英
製作会社 ツインズジャパン
配給 東宝
公開 2007年1月27日
上映時間 138分
製作国 日本
言語 日本語
製作費 20億円
興行収入 34.5億円
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『どろろ』は、2007年1月27日公開の日本映画、手塚治虫の漫画どろろの実写映画版である。製作は「どろろ」製作委員会、制作プロダクションはツインズジャパン、配給は東宝が行った。
概要
原作は室町時代後期から戦国時代前期を舞台にしていたが本作は架空の異世界を舞台にし、所々に現代的な物品が盛り込まれ、ジャパニーズ・ファンタジーとも言うべき内容となっている。興行収入34億円と、大ヒットとなったため平野隆プロデューサーは、「日本でもエンターテインメントが成立するということを証明できたと思う」と語った。
前記でも述べたように興行で大ヒットとなり、『2』『3』の続編製作が決定と公告された。スポーツ報知によると、総製作費は第1作の20億円(プロデューサーの独断で当初見積を大幅に超過した)を上回り、第2、3作を合わせて計60億円となるということであった。第2作は2009年公開を目指し作業中だと言われていたが、近年の経済情勢の悪化による予算削減等の理由により頓挫している。代替作として妻夫木聡主演で『感染列島』(2009年1月公開)が製作され、瑛太に対しては『余命1ヶ月の花嫁』(2009年5月公開)への準主演が提供された。また、続編に備えて本格アクションの習熟を目指していた柴咲コウの修練の成果は2008年4月に公開された『少林少女』に生かされた。
キャッチフレーズは「運命を、ぶった斬れ。」、「物語が、動き出す。」、「必死に生きて、何が悪い!」。
ちなみに手塚作品で初のPG-12指定を受けている。
ストーリー
はるか昔(賢帝歴三千四十八年)。とある街の酒場で、踊り子に化けた魔物と戦う青年・百鬼丸を目撃したコソ泥・どろろ。百鬼丸は身体の四十八ヶ所を魔物に奪われており、その欠けた箇所を義肢で補っていた。通りすがりの琵琶法師から百鬼丸の身の上話を聞いたどろろは、その左腕に仕込まれた魔物を爆発蒸散させることのできる妖刀に興味を持ち、つきまとうようになる。初めは鬱陶しがっていた百鬼丸だが、時を重ねていくうちにしだいに心を開き、共に魔物を倒し、元の身体を取り戻すための旅をする。
旅をしていく中で深まる二人の絆と、次々と明らかになってゆく百鬼丸の過去。どろろの両親の仇、醍醐景光とは何者か。何故百鬼丸は身体の四十八ヶ所を奪われたのか、百鬼丸の本当の両親は誰なのか。その謎が明かされたとき、物語は大きく動き出す。
父の野望のため身体を奪われし者―――そして時の権力に両親を奪われし者―――失われた身体と心を取り戻すための二人の旅は続く。
原作との相違点[編集]
原作では室町時代および戦国時代が舞台だが、映画版では架空の異世界が舞台となっている。
百鬼丸とどろろの年齢。
原作では、最終話までどろろの性別は不明である。
百鬼丸とどろろが初めて会うのは、原作では橋桁の上でどろろが苛められているのを百鬼丸が見かけたと言う設定だが、映画では酒場に偶然逃げ込んだどろろが百鬼丸の戦いの一部始終を見かけたというものになっている。
原作では2人の名前は最初からついていたが、映画版では名を聞かれた百鬼丸が、決まった名はないとしながら過去の字を連ねたとき、どろろが彼を「百鬼丸」と決め、また自分の名前に「どろろ」を盗んだ(もらった)ことになっている。また、「どろろ」という語源について、原作では特に説明はないが、映画では、「ずっと南の国の言葉で、『化け物小僧』を意味する言葉」となっている。(原作では、「どろぼう」の片言言葉が「どろろう」に聞こえたことから手塚治虫が名づけており、特にそういったルーツはない。)
原作では寿海が百鬼丸のために作った体は主に木や陶器で作られているが、映画では作った工程はエレキテルを使用するなど、オリジナルとなっている(原作では自分の意志で動かすことはできず、腕に限っては肩の筋肉で若干動かすことができる)。
原作では腰刀でも何でも魔物を倒せたが、映画版では左腕の妖刀「百鬼丸」でしか倒せなかった。また原作では左腕の妖刀には名前がついておらず、寿海が若かりしころ与えられたものという設定だが、映画版では「百鬼丸」と名づけられており(刀にも刻まれている)、琵琶法師のものということになっている(その際、「百鬼丸」を琵琶に偽装していた)。
原作では醍醐景光はまだ一国の領主ではなく、富樫という主君も存在するが、映画版では成り上がって城を治めている。
原作では多宝丸はばんもんの巻で百鬼丸に斬られて死ぬが映画版では、ラストで醍醐景光に代わって城を治めている。
百鬼丸の体のまだ魔物から戻っていない部分に限り、原作には無い再生能力がある。
原作では最終的にどろろと百鬼丸はバラバラで行動してしまっているが、映画版では続編を意図してか、ラストでは一緒に旅をしている。
醍醐景光、鯖目、寿海の死亡。
マイマイオンバの寺で子を捨てた両親を叱責するキャラクターはどろろに変更(原作では百鬼丸)。
百鬼丸は原作では寿海を「パパ」と呼んでいたが、映画版では「父ちゃん」。
キャスト
百鬼丸:妻夫木聡(幼少期:鈴木宗太郎)
どろろ:柴咲コウ(幼少期:橋本くるみ)
多宝丸:瑛太
百合:原田美枝子
琵琶法師:中村嘉葎雄
寿海:原田芳雄
チンピラ:劇団ひとり
チンピラ:インスタントジョンソン
占い師:きたろう
飯屋の親父:寺門ジモン
子捨て村の住民夫婦:でんでん、春木みさよ
火袋(どろろの父):菅田俊
住職(地獄堂):山谷初男
鯖目:杉本哲太
鯖目の奥方:土屋アンナ
お自夜(どろろの母):麻生久美子
醍醐景光:中井貴一
スタッフ
監督:塩田明彦
アクション監督:程小東(チン・シウトン)
プロデューサー:平野隆
原作:手塚治虫
受賞歴[編集]
第七回日本映画テレビ協会映像技術賞 VFX、劇映画部門
データーは全てウィキペディア