北京空港 2 池のある詩風モニュメントで唐李白の「静夜思」【舉頭望明月 低頭思故郷】を書く。(10景)
帰路、成都から関西空港
途中北京空港経由
乗り継ぎの待ち時間が長い。
私たち二人は北京空港に造られた寺風或は詩風(唐李白の「静夜思」)のモニュメントのベンチで話し込む。
久々のEvianが美味い。
Evian 500ml
18(円)×15(元)=270(円)
中国は輸入品は空港に限らず、結構お高い。
詩風(唐李白の「静夜思」)モニュメントのベンチで座っていると、ミストが心地よい。
成都では42度を超える日があったので、帰りのミストでいやされ、半時間あまりも座り込む。
各自手に持ったEvianは半分以上が空になっていた。
この小半時間の間、御世話様な事に私服の警官(或は監視員)が、隣のベンチで座っておられた。
面倒くさそう名彼は、「早く行って下さい」などと礼儀知らずな事はいわず、ただひたすら座っておられた。
途中、ひとりの警察官が歩いてこられ、にこやかに彼に何やら話しておられた。
私は中国語には暗いが、察するところ、次のような会話が成り立つのではないだろうか…。
「ごくろうさんだね。」
「先輩、ほんま、ねんどくさいですわ。」
「ま、そんな風にいわずに、仕事を全うしたまえ。」
ご年配の警察官は私たちにもにこやかで、
『私たちは疑ってないのですが、仕事ですので、ごめんねごめんね〜』
みたいなフレンドリーな笑顔で、丁寧に挨拶して立ち去られた。
私の知る中国人の方々は、基本的に紳士的で親切な方が多い。
今回の旅行でも、中国人の方々には親切にして頂いた事を喜んでいる。
ベンチを後にし、モニュメントの中心部で遊ぶ。
三つにくねった橋
そこをわたると、そこそこ重厚そうに造られた体裁の良い机といす。
下に置かれたリュックはおそらく日本人女性のもの(わたくしのものではありません)
三つにくねった橋を渡らなくても、二組の机といす。
二組の机の上には、筆が二本ずつ、合計四本用意されている。
色紙大の紙が置かれ、李白の詩や文字を書いて楽しむ事ができる。
李白「静夜思」
靜夜思 唐 李白
床前明月光
疑是地上霜
舉頭望明月
低頭思故郷
左には
喜
寿
福
「舉頭望明月 低頭思故郷」「喜」「寿」「福」をそれぞれ一枚ずつ書いてみる。
中国人が集まってきた。
ありゃりゃ
わたくしとて小学生の頃に数年間、T・雲流氏(日本人)に書道を習っていたというのに…
上手くかけず、失笑を買う。
めげずに私が
「ナイスでしょう!」
と誇らしげに問うてみたら、中国人の皆さんは
「あぁ!ナイス。ナイス。」
と、多少のあきれ顔ではあったがにこやかに「ナイス。」連呼して下さった。
筆を持たない夫は、横で赤面していた。
旦那様、ごめんねごめんねぇ〜