若草山を背景に桜が咲いていました。
久しぶりに『古今和歌集』(新日本古典文学大系5)を開けてみました。
桜の季節に『古今和歌集』を読むと心が落ち着きます。
古今和歌集 巻第一 春歌
題知らず 詠み人知らず
17春日野はけふはな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり
(春日もは今日は焼かないで下さい、いとおしいあの人も隠れているのです。私も隠れているのです。)
貫之さんも一首あげておきましょう^^
古今和歌集 巻第一 春歌22
歌たてまつれ、と仰せられし時、よみて、
奉れる
22 かすが野のわかなつみにや白たへの袖ふりはへて人の行くらん
題知らず 詠み人知らず
73 うつせみの世にも似たるか花ざくらさくと見しまにかつちりにけり
『古今和歌集』(新日本古典文学大系5)より うつす。
4日5日と奈良では雨が降っています。
花散しの雨でさみしい思いです。
ですが、奈良ではここしばらく乾燥注意報が出ておりましたので、うれしい雨ともいえます。
物事は色々な角度から見てみないとわからないものですね。
奈良公園にて
2014年4月2日